転生ものではあるが、転生前トラブルが、働きすぎによる過労ではなく、過度な期待に対する疲れというのが斬新だなと思った。

周囲から大注目され普通に過ごすことが難しかった女の子が、なんやかんやで転生できることに。
転生前に、あれほどの期待を受けていたのに、自分は世界を変えるようなすごい人ではなかったと悪意なく神様に指摘される。
次は普通に生活したいと願って神様へ「能力を平均値に」してもらえるよう、依頼する。

神様は守った!
平均値を与えた!!
その世界に存在する偉大なるものたちの平均を!!!

神様は特大チートになるねなんて言わない。
そして生まれる、強強主人公(でも普通に過ごしたい)。
得てしまったものは仕方ない。強強主人公爆誕。

世界のせいか、前世の反省か。
強強すぎてバランスブレイカーすぎる、めちゃくちゃな存在ながらも、友人に囲まれ、やりたいことができて、前世ではできなかったような生活をおくれていて、よかったねえとほのぼの読んでしまう。

全然普通な存在でなくても、ちょっと変な娘と受け入れてもらって、普通に生活できているようにみえるので、普通ってなんだろうと考えてしまった。

ふと考えさせられるものの、漫画はタイトルのテンションそのままなコメディなのでとても読みやすいです。

読みたい
ヤンキー君と白杖ガール

目からの情報過多な世の中

ヤンキー君と白杖ガール
ゆゆゆ
ゆゆゆ

登場するヤンキーは顔の傷がなくて、服の趣味が良ければ、ものすごく人が良くて純愛している好青年。 弱視の女の子に「ポエマー」と言われるほど、大好きなユキコさんの前では好青年。 一線を越えると黒豹に戻るようだけど、ユキコさん第一なので基本は好青年。 コミュニケーションお化けのようなユキコさんも、見えないからそう変わらざるを得なかったとあって、相当な苦労の上であの人となりができていて、結果が一話冒頭の白杖ケツアタックなんだなぁと思った。 コメディになる部分は、NHKの番組バリバラでみた、障害者コントを思い出させた。 障害は触れるのを避けるべきことでもなく、彼女たちには当たり前なことで、その中でのからかいや日常の楽しみ、苦労が興味深く描かれている。 もちろんコメディ要素だけでなく、しれっとヤングケアラーとなっているきょうだい児の話や、人は年を取ればいずれ見えなくなることが描かれていて、でも重たい話のはずがドロドロしておらず、あっという間に読み終えてしまった。 視力がオレサマはなるほどなと思ってしまった。 かき氷シロップはオレサマを感じさせてくれる食べ物。食品に絞ると、嗅覚が2番手のオレサマ。 ちなみに登場キャラクターのなかでは、高校生男子らしくムラムラ大好きな青野くんがとても好きだ。

ワタシってサバサバしてるから

広告で見たことがあるやつだ

ワタシってサバサバしてるから
ゆゆゆ
ゆゆゆ

主人公が「私ってサバサバしてるから〜」っていうタイプの人間でした。 「みんな私のこと「かわいい」って言ってくれるけど本命にはしてくれないね?」で知ったのですが、主人公を「うわー何こいつ」って言いたくなるキャラクター(悪役)にして、当人が落ちていくさまを眺めるジャンルっていうのがあるんですね。 身近にいたら、さりげなくフェードアウトしたくなるタイプの性格ですが、「女の敵は女」というあたりはリアルです。 そして、男の中で生きようとしているわけでなく、同性と仲良くするわけでなく、人がいっぱいいるところに飛び込んでいるのに、孤高です。 読んでいて、どうしてそういう考えに?と思ってしまい、主人公なのについていけません。 本編を悪役サイドで見ている気持ちです。 とはいえ、ライバル視されている本田さんが主人公だと、「私ってメンタル強めだから〜」と、メンタルの強さを過剰に見せつけてくるキャラクターに改変されてしまいそうで、そんな本田さんは見たくないなと思ってしまいます。 よくよく考えれば、周囲がこれほどひいた反応を取っていてもへこたれず、ゴーイングマイウェイでいられる主人公の網浜奈美は非常にメンタルが強いです。 ビジュアルが本田さんと主人公が入れ替わっていたら、どんな感想になっていたんでしょう。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

殴るためのお肉

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか
ゆゆゆ
ゆゆゆ

このタイトルで、この絵柄で、いわば北斗の拳。 いや、くにおくんかもしれません。 陰湿なイジメが繰り広げられる恋愛モノかと思えば、メリケンサックが出てくるタイプの恋愛モノでした。 メリケンサックと恋愛モノって、同時に存在しうるんですね。 「パワー・アントワネット」と違い、ムキムキでもなく、筋肉でもなく。 公爵令嬢として腐った世の中を正すため、いや殴りたいから主人公は暴力をふるいます。 ストッパーが無くなった彼女は強いです。 ターゲットの名前がいつの間にか「肉」呼ばわりになっていて、こうやって人でないから殴ってよしと正当化するのかなとチラと思えば、その肉がことごとく、言い訳できないレベルの悪役たちで、世直しのためには、殴っとこうかという気持ちを読者に湧き立てさせます。 そして、時の女神の力を借りて、倍速やらなんやらブーストさせて、「ボンボコボンボコ」殴って蹴って。 暴力シーン(連続)もこのきれいな絵柄のママ繰り広げられ、「創竜伝」の龍堂兄弟のようなめちゃくちゃな振る舞いも、このきれいな絵柄のママ繰り広げられます。 とりあえず公爵令嬢なので、一線は越えていないそうです。不殺です。 すべて峰打ちなので大丈夫らしいです。さすがです。 暴力で解決はよくないけれど、早いんだということはよくわかります。

わたしのうりょくはへいきんちでっていったよね
私、能力は平均値でって言ったよね!(コミック)1
私、能力は平均値でって言ったよね!(コミック)2
私、能力は平均値でって言ったよね! 3巻
私、能力は平均値でって言ったよね! 4巻
本棚に追加
本棚から外す
読みたい
積読
読んでる
読んだ
フォローする
メモを登録
メモ(非公開)
保存する
お気に入り度を登録
また読みたい
ポーション頼みで生き延びます! 続

ポーション頼みで生き延びます! 続

異世界転生女子・カオル15歳★知恵とチートで…生き延びます! ある日突然、異世界に転生してしまった22歳のOL・長瀬 香(カオル)。女神様相手に巧みな交渉をした結果、カオルは15歳への若返りと、転生先の世界で起こる、あらゆるピンチを凌ぐため、あるチート能力をゲットした。その能力とは、思い描いた通りの効果のあるポーションを、その時考えた通りの容器に入れて生み出すというものだった……!! 原作小説が「小説家になろう」で1億1000万PV突破、九重ヒビキ先生による前コミカライズシリーズと小説書籍版との累計が140万部突破(電子版含む)の大ヒット作がついに再始動! 『どうしても破滅したくない悪役令嬢が現代兵器を手にした結果がこれです』でキャラクターの可愛さとアクションに定評のある園心ふつう先生に作画をバトンタッチして描き継がれる、新たな『ポーション』でのカオルの活躍を、これまでと変わらずお楽しみください。新シリーズは、前コミカライズで中断していた「籠城戦」エピソードからスタート! 山奧の温泉旅行にやって来たカオル一行は、そこで出会った村人の少年達に村に招待される。しかし、その村は名のある盗賊一味に脅迫されていた。しかし、カオルは騙し討ちのように盗賊とのいさかいに巻き込もうとした村人達が気に食わず……?

私、能力は平均値でって言ったよね!(コミック)

私、能力は平均値でって言ったよね!(コミック)

女子高生の栗原海里はある日、少女を助ける代わりに命を落としてしまうが、そこで神様と出会い、少女を助けたお礼として異世界に転生することに。どんな能力を持って転生したいか尋ねられる海里であったが、才色兼備だったことで高嶺の花扱いされ、孤独に悩んでいた彼女が望んだのは「すべての能力を平均値にすること」だった!! ――そして異世界に「アデル」として転生したのも束の間、彼女が思っていた「平均」とは何かが色々違っていて……!? ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

ポーション頼みで生き延びます!

ポーション頼みで生き延びます!

神様的な存在の手違いによって、現世を離れ異世界に転生することになってしまった22歳のOL・長瀬 香。女神様相手に巧みな交渉をした結果、カオルは15歳への若返りと、ある“チート能力”をゲットする。それは、思い描いた通りの効能を発揮するポーション(水薬)を自在に発現させる能力!! 年端もいかない小娘が、魔法や魔物が跋扈する異世界で生き抜くには、これくらい無いとね♪ …と思ったら、事態は意外な方向に…!?

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

山野ミツハは18歳でありながら中学生に見られてしまう童顔小柄な少女。高校卒業を目前にして両親と頼れる兄を一度に失い、いきなり天涯孤独の身になってしまう。ショックで大学受験にも失敗して途方に暮れていたミツハは、たまたま謎の存在から「世界間転移」という能力を与えられる。そこから彼女が思いついた将来設計は、世間一般の常識の斜め上をいっていた──!!

未確認で進行形 コミックアンソロジー

未確認で進行形 コミックアンソロジー

カバー:荒井チェリー イラスト:亜方逸樹/ねこうめ/日向たかし/mizuki マンガ:芦田ゆり/あまの/湖西 晶/坂口/すきま/ストライク平助/伊達ちまき/種田優太/茶々/土ノ子/奈春/野々原ちき/ぼるぴっか/吉北ぽぷり/米田和佐/ロドニィ

ドラゴンクライシス!

ドラゴンクライシス!

普通の高校生だった竜司の日常はある日、一変する! ハトコの英理子と一緒に闇ブローカーから特殊な力を持った遺物を強奪するが、その正体は伝説の幻獣ドラゴンの少女だった! ローズと名付けられた少女はなぜか最初から竜司のことが大好きで…? ローズを狙う組織が策謀を巡らせる中、竜司は戦いを決意する!

もしも平均値じゃなくて、中央値と言っていたらにコメントする
※ご自身のコメントに返信しようとしていますが、よろしいですか?最近、自作自演行為に関する報告が増えておりますため、訂正や補足コメントを除き、そのような行為はお控えいただくようお願いしております。
※コミュニティ運営およびシステム負荷の制限のため、1日の投稿数を制限しております。ご理解とご協力をお願いいたします。また、複数の環境からの制限以上の投稿も禁止しており、確認次第ブロック対応を行いますので、ご了承ください。