耳の聞こえない少女と居候先の少年。戦中のボーイ・ミーツ・ガール #読切応援にコメントする

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ぺそ
ぺそ
8ヶ月前
アフタヌーンに載っていたのを読んだのですがすっごく素敵なお話でした✨後編こんないいところで終わるなんてそんな殺生な…と恨めしくなってしまうほど面白かったです! 空襲で家族を失ってから親戚筋を転々としている耳の聞こえない16歳の少女・文(ふみ)。新しい居候先は親戚の知人という赤の他人の家で、文は恐縮しきりで役に立とうと頑張ります。そんな文のことを、その家の息子で2つ年上の功雄が、明るくサッパリとした態度でグイグイ気にかけてくれて文はどんどん前向きに素直になっていきます。 文が体験した空襲がPTSDとしてふとした瞬間急にフラッシュバックする、生々しく恐ろしい描写。 また往来で手話を使うことを躊躇う文の様子から分かる、障害者への当時の差別意識。 16歳にしては喜怒哀楽が幼く、誤字脱字が多く手跡も汚いことから教育を満足に受けられなかったのだろうな…と推測でき、全体として、文の視点で描かれる当時の様子がすごく解像度が高くのめり込んでしましました。 自分の好きなお魚が焼かれているのを見て思わず「(功雄さんの)お母さん」のところに駆け寄ってしまったり、海に手を浸して「功雄さん」の首に冷たい手を当てたり。幼いがゆえの文ちゃんの天真爛漫なところが描かれるシーンは本当に可愛らしかったです。 1話の最後に「功雄」の読み方を手に書いて教えてくれるシーンが素敵で、そのあとドンドン本当の兄妹のように仲良くなっていく姿に胸があたたかくなりました。 新しいお家で温かい家庭に恵まれるところが夏目友人帳っぽくて良いなぁと思ったのですが、よく考えたら「功雄さん」のお家は夏目なんですよね!文ちゃんには夏目と同じように幸せになって欲しい…! 本当に素敵な作品だったのでぜひ続きを連載で読みたいです♫
アフタヌーンに載っていたのを読んだのですがすっごく素敵なお話でした✨後編こんないいところで終わ...

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ぺそ
ぺそ
8ヶ月前
アフタヌーンに載っていたのを読んだのですがすっごく素敵なお話でした✨後編こんないいところで終わるなんてそんな殺生な…と恨めしくなってしまうほど面白かったです! 空襲で家族を失ってから親戚筋を転々としている耳の聞こえない16歳の少女・文(ふみ)。新しい居候先は親戚の知人という赤の他人の家で、文は恐縮しきりで役に立とうと頑張ります。そんな文のことを、その家の息子で2つ年上の功雄が、明るくサッパリとした態度でグイグイ気にかけてくれて文はどんどん前向きに素直になっていきます。 文が体験した空襲がPTSDとしてふとした瞬間急にフラッシュバックする、生々しく恐ろしい描写。 また往来で手話を使うことを躊躇う文の様子から分かる、障害者への当時の差別意識。 16歳にしては喜怒哀楽が幼く、誤字脱字が多く手跡も汚いことから教育を満足に受けられなかったのだろうな…と推測でき、全体として、文の視点で描かれる当時の様子がすごく解像度が高くのめり込んでしましました。 自分の好きなお魚が焼かれているのを見て思わず「(功雄さんの)お母さん」のところに駆け寄ってしまったり、海に手を浸して「功雄さん」の首に冷たい手を当てたり。幼いがゆえの文ちゃんの天真爛漫なところが描かれるシーンは本当に可愛らしかったです。 1話の最後に「功雄」の読み方を手に書いて教えてくれるシーンが素敵で、そのあとドンドン本当の兄妹のように仲良くなっていく姿に胸があたたかくなりました。 新しいお家で温かい家庭に恵まれるところが夏目友人帳っぽくて良いなぁと思ったのですが、よく考えたら「功雄さん」のお家は夏目なんですよね!文ちゃんには夏目と同じように幸せになって欲しい…! 本当に素敵な作品だったのでぜひ続きを連載で読みたいです♫
アフタヌーンに載っていたのを読んだのですがすっごく素敵なお話でした✨後編こんないいところで終わ...
女神の標的
戦後の金塊争奪サスペンス #1巻応援
女神の標的
兎来栄寿
兎来栄寿
『がんばれ元気』、『お〜い!竜馬』、『あずみ』などでお馴染みの、小山ゆうさん最新作。『颯汰の国』を挟んで、『雄飛』と同じ昭和の物語が新たに紡がれています。 本作は1953年の戦後間もない時代が舞台。大衆演劇の花形役を務める主人公の春子が、日本軍の大佐であった父が隠した日本再建のための金塊を巡る争奪戦に巻き込まれていくサスペンスです。 男剣士を凛々しく演じる美しく強い春子は、恩義のある座長のもとで何も知らず暮らしていましたが、ある日を境にその日常が崩れていってしまいます。ただ、戦後という時代もあり、ただやられるばかりではなく暴力に対し時に立ち向かって反撃していく姿もあり痛快です。 鴻鵠の志で金塊を隠した春子の父に対して、本当に存在するのかどうかも解らない「女神」(作中で金塊の隠語と語られる)を巡って、多くの人々が醜悪な争いを起こしていくさまは何とも言えません。 そしてまた、もし金塊が時の総理の下に首尾よく回っていったとしてもそれが正しく使われるかどうかは別の問題として存在するのもまた無常感を覚えさせられます。仮に総理が高潔な志で差配を行おうとしても、さまざまな思惑や柵が絡んだ政界でどこまで理想通りに事を運べるのか。栓なきことと解りながらも、考えてしまいます。 ともあれ、さまざまな勢力が互いに画策し合い息もつかせぬ展開で、誰を信用できて誰が信用できないのかも解らない春子の緊迫感がそのまま伝わってくるようです。 小山ゆうさんももう76歳ですが、筆に翳りは見えません。池上遼一さんも今月で80歳を迎えますが、皆さんお元気でい続けて欲しいです。
iメンター すべては遺伝子に支配された
遺伝子とAIに支配された世界
iメンター すべては遺伝子に支配された
六文銭
六文銭
自分の遺伝子に応じて、適職や配偶者までも 「iメンター」 と呼ばれるAIツールのようなものが判断してくれる世界。 しかも精度が高いからほぼ合っているという感じで、人類は無駄な努力というものがなく(例えば、野球選手になれる特性がなければ野球をしないとか)、効率的に人生を送れるというもの。 近未来では、わりとこうなりそうな感じで読んでてワクワクした。 しかも、1話完結のオムニバス形式ですが、徐々につながっていく感じはゾクゾクしました。 余談ですが、昔何かの本で、 パンドラの箱の中身にあった、すべての災いの正体は「自分の未来」 という解釈をした本があって、それを思い出しました。 つまり、将来自分がどうなって、いつ何で死ぬかを知ること以上の絶望はないという解釈だったのですが、確かに、どうなるかわからないから可能性にかけて頑張れるというのありますよね。 だから本作のように、生まれながらにして将来が決まってしまう世界は、絶望しないのかな?とか考えてしまった。 登場人物、意外と穏便に過ごしているので。 いずれにせよ、SFジャンルとして考えさせられる作品で、3巻完結なのも読みやすくて良い作品でした。
日向の手のひら
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