55歳の地図」の続編。あれから6年後、今度は移住するつもりで再び四国を訪れます。畑仕事をしながら子供達に漫画の描き方を教えたいというのが目的だったようですが、なかなか借りれる家が見つからず、ようやく山の上の小屋で暮らし始めますが思うようには上手くいかなかったようです。お遍路さんをした時の恩人である一心さんとおじいやんも同居するんですが、それもなかなか大変そうでした。ただ「55歳の地図」よりも肩の力が抜けた内容になってるので、その上手くいかなさも含めてエッセイ漫画としてすごく面白かったです。ジャポニカ学習帳に鉛筆書きしたネームの状態のまま電子書籍化されたものですが、読みにくさも分かりにくさも気にならなかった。

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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ファイター幻

ファイター幻

誘拐されて最強のボクサーへと育て上げられた青年・ファイター幻(げん)の苛酷な運命と戦いを描いたボクシングアクション。ある町で誘拐事件が起きた。その一年後、誘拐された少年は、世界チャンピオンになれなかった元プロボクサー・野口(のぐち)にその夢を託され、山にこもって壮絶なまでの猛特訓を強いられていた。そして十年後、少年はファイター幻と名付けられてボクシングの世界へ……!?

無頼風

無頼風

ケンカだったら誰にも負けない無頼屋・殺陣陣六(たて・じんろく)の活躍を描いたバイオレンスアクション。あるサラリーマンから代理ケンカを依頼された陣六は、指定された二人の男を叩きのめすが、依頼者に金ももらえず逃げられてしまう。その後、警察に捕まった陣六は、自分が殴った二人の男と依頼者が銀行強盗であり、仲間を裏切って大金を独り占めしようと企んだ依頼者に利用されたのだと知って……!?

がくらん無頼

がくらん無頼

ケンカがめっぽう強い硬派な中学生・名栗千代松(なぐり・ちよまつ)が活躍する格闘アクション。バクチで大勝負したり、風俗店の用心棒をしたりと豪快に暴れまくる中学生・千代松。そんなある日、千代松は14年前に産院で間違えられた自分の本当の子だと名乗り出た大学の専務理事・志波(しば)によって、千代松は東京へと連れて行かれるのだが……!?

激駿ドンガメオー

激駿ドンガメオー

人間の言葉を理解する怪馬・ドンガメオーが競走馬として活躍する競馬人情コメディ。希望に燃える新人騎手・芝野良(しばの・りょう)は、調教師・穂垂(ほたる)が馬に顔面を蹴られておかしくなり、すっかり落ちぶれてしまった穂垂厩舎に所属する事に。そこで短足でデップリした胴体の奇妙な馬・ドンガメオーと出会った芝野は、人の言葉がわかるらしいドンガメオーが自分はダービーに勝つと言っていると聞いて呆れるのだが……!?

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