下町の個性的な面々!
千住のあたりが舞台です。あのあたり、結構マンガの舞台になりやすいですよね。本作もそのうちの一編です。 ストーリーは、エリート街道をいく(明確な描写はないですが、私はそう思ってます)主人公の新一が千住の叔父を頼って上京し、「イースタン」というアパートに入居するところからスタートです。 当の叔父さんももちろんですが、そこの入居者、はたまた周辺の友人たちもはちゃめちゃな人ばかりで、新一はかなり戸惑い、「ここは人の住むところではない」とまで言います。 ですが、その後、歓迎会をやるなどの交流を経て、温かい友情をはぐくんで行くこととなります。1話完結とまではいきませんが、それに近い展開で、日々の日常(日常といっても結構事件が多発しますが・・・)が展開されます。 テイストは全然違いますが、同じ下町のはちゃめちゃ物語ということで、少し両さんを彷彿とさせるところを個人的には感じました。 全2巻とコンパクトで、なおかつ準1話完結的な作り、しかもすごく読みやすいので、ちょっとした時間に下町情緒を味わいたいって方にはおすすめです。
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※
久しぶりに読み返したがやはりいい。アパートの住人がどいつこいつもクセが強い部分と主人公の新一のいいやつぶりとズレがさすがちばてつやだなと思う
・特に好きなところは?
ノミ倉のすべて。警察官の前で呼ばれる、ラジオ体操が嫌いなどの絶妙におもしろいエピソードが満載からのタコ部屋編での言動。
・作品の応援や未読の方へオススメする一言!
個人的には餓鬼と並ぶ傑作だなと思う。多分一番最初に読んだのは20年以上までそのあとも数年おきに読み返しているくらい好きだね