かけがえのない二人
異形の眷属の王に生贄として捧げられた少女サリフィと恐ろしい王。 王の真実を知り、サリフィは妃として迎えられることに。1話ては思えないほどの濃い内容に、先が楽しみになります。真っ直ぐに向き合うサリフィに触れ、王や周囲の魔族、そしてサリフィ自身もどのように変化して行くのか…。私もサリフィのように大きなモフモフの尾っぽにうずまりたい~。 先が気になってどんどん読み進めたくなります。
短編であれば、王様が贄として出された少女を助け出してハッピーエンドですが、短編ではないので、王様と贄姫と周囲の苦労が始まります。
王様は泣く子も恐れる魔族の王なので、あれこれ好きに決められるとはいえ、円滑に進めるためには周りとの調整も必要。
魔族は人間が嫌いなので、人間の妃などもってのほか。
どうしましょう、未来のお妃様!
少女サリフィは、贄になるために育てられたとあったけど、とても素直な子なので、いろいろ言いつつも親御さんは大事に育てていたんじゃないかなぁと思ったり。
そして、一巻の冒頭に作者が喜びの声を書かれていた通り、サリフィ以外は人外です。
一定の需要があるんでしょうね。だいたい作者さんが人外好きで描いている印象がありますが‥。
巻末の人間と人外入れ替え漫画は、見た目が違うだけで、やっていることが同じあたりがおもしろいです。
異形の眷属の王に生贄として捧げられた少女・サリフィ。何者も寄せ付けない恐ろしい王の真実を知った時、サリフィは妃として迎えられることに──!?