オチは思っていたよりも淡々としてたけど、ママが死んでから1人で育ててくれた大好きなパパに「女の子と付き合ってる」ってカミングアウトしたら、パパとママも同性愛者だったことを打ち明けてくれた序盤の展開が面白かったな。もっと女の子同士の甘々な話かと思ってたので意外でした。性別に関係なく恋愛そのものの楽しさや難しさにも触れている作品だと思います。もっと若い頃に読めてたらベストだったかも…。

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モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な性格の主人公・及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

らぶまいらいふ
LOVE MY LIFE
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女の子がいる場所は

女の子がいる場所は

「ここに描かれている遠い国の少女と私たちは一緒だ。そう、私たちは差別される側。認めるのはつらいけど、事実を知れば知るほど『ぶち破ってやるぞ!』と力が湧いてくる」山内マリコ(作家)「こんな世界が情けなくてやるせないけど知らないままの方がよっぽど恥ずかしいからページをめくる手を止めない冷笑的な態度に負けたりするもんか生まれついた性別で育った場所で奪われる夢があるなんて絶対に間違ってる」宇垣美里(フリーアナウンサー)「わたしたちは結婚しないと生きていけないの?」サウジアラビアに暮らす10歳の少女サルマ。同級生の姉は、顔も見たことのない8つも年上の男性と結婚する。外ではヴェールが必要で、大好きだったサッカーはもうできない。モロッコ、インド、アフガニスタン、そして日本……国も宗教も文化も違う少女たちに降りかかる「女の子だから」を見つめる作品集。◎ダークでファニーな怪談御伽噺『かわいそうなミーナ』も同時発売。◎やまじえびね ビームコミックス好評既刊『レッド・シンブル』全3巻『ナイト・ワーカー』『アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集』『女神たちと』(共著:河井克夫他)◎コミックビーム 公式ツイッター@COMIC_BEAM

かわいそうなミーナ

かわいそうなミーナ

儚き生涯を終えた少女・ミーナ。たった一度だけ言葉を交わした“あの人”にもう一度会いたいと、幽霊になったけど……。ダークでファニー、もの哀しいのにドキドキする怪談御伽噺。■同時収録『みずうみ』(原作:テオドール・シュトルム)幼なじみのラインハルトとエリザベート。互いを想い合うふたりには、輝かしい未来が待っているはずだったが……。十九世紀のドイツで生まれた、若き日の初恋を追想する美しき青春文学をコミカライズ。◎世界中の「女の子だから」を見つめる作品集『女の子がいる場所は』も同時発売。◎やまじえびね ビームコミックス好評既刊『レッド・シンブル』全3巻『ナイト・ワーカー』『アイム・ノット・ヒア やまじえびね作品集』『女神たちと』(共著:河井克夫他)◎コミックビーム 公式ツイッター@COMIC_BEAM

ナイト・ワーカー

ナイト・ワーカー

「ナイト・ワーカー」 夜に働く彼女には、忘れることのできない「過去」があった。「微熱のような」 奔放でミステリアスな友人に誘われて、少女は「闇」にまみれていく。女性たちの「心の傷」を、静謐で大胆な筆致で描き出す、唯一無二の表現者・やまじえびね。その圧倒的才能の精髄を1冊に編み上げた、珠玉の作品集。

愛の時間

愛の時間

「誰もわたしにさわらないで」――見知らぬ男に乱暴された詩織に、ジャケットを貸してくれた影山。謎めいた彼は3年前、男の恋人を亡くしていた。深さの知れぬ悲しみに溺れそうになりながら、ふたりの行きつく先は――

夜を超える

夜を超える

男と交わることができない沙英と、刃物のような鋭さをもつ香織。風変わりなふたりの関係は、ひとりの男をめぐって次第にバランスを失っていく…。松浦理英子の小説『乾く夏』を改題して描きおろした表題作ほか8編の傑作短編集!

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