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中学教師・山内海はある日、殺人事件のニュースを目にする。殺されたのは鈴木侑己、中学時代の同級生だった。数日後、山内の恋人で文芸書の新人編集・八木沢珠緒は、公募小説の落選作に事件と酷似した内容が描かれた作品を見つける。『ザシス』――作者名は佐伯遥人。やがて小説と同じように、旧友に同窓会の案内状が届いて…。森田まさのりが挑む初のサスペンスホラー第1巻!! ※この電子版は紙版『ザシス』1巻と同内容になります。重複購入にご注意ください。
海がサスペンスホラー好きで、この漫画もサスペンスホラーというのは、どうしても引っ掛かるよなぁ。
叙述トリックみたいな指摘もあったけど、なんかそういう感じは欲しくなる。
第三巻に一話だけ追加される前提で考えてみると…。
たとえば、第14話の一コマ目は場面が海の『新三陽』に戻っていて、「…晋太郎は薄れゆく意識の中で、自分を見下ろす遥人のことを確かに見たのだった」と海が最後の部分を珠緒に語り、「どう?」と感想を訊く。そして、珠緒は「母親の語ってることの時間軸に矛盾があるね」とか指摘したりして、「あれ、ホントだ。そこ直さないとだね」と楽しそうにやり合う。
そして、お別れしたあと、一人でコンビニに行く海の前に、なぜか(海の考えた物語の中にしかいないはずの)仮面の男が現れる…みたいな。実は海が遥人を轢き殺したことだけは事実で、埋めたのも実は海で、遥人が蘇って殺しに来た、みたいな。
13話の時点でなお残っているいくつもの謎や矛盾や違和感、そして13話の妙な駆け足感は、「一連の話が、海による創作であること」を思わせるところはありますね。
12話の時点までこのスレッドで有力だった「海の別人格が真犯人」説も考慮すると、妄想の14話では、(現実世界で)珠緒ちゃんと別れたあとの海が、9話の表紙みたいな怖い顔をして押入からあの仮面と黒服を取り出して身につけ、そして川瀬(現実世界では、まだ生きている)のところに行き、スタンガンを当てる…みたいなラストもあり得なくはないかもですね。