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中学教師・山内海はある日、殺人事件のニュースを目にする。殺されたのは鈴木侑己、中学時代の同級生だった。数日後、山内の恋人で文芸書の新人編集・八木沢珠緒は、公募小説の落選作に事件と酷似した内容が描かれた作品を見つける。『ザシス』――作者名は佐伯遥人。やがて小説と同じように、旧友に同窓会の案内状が届いて…。森田まさのりが挑む初のサスペンスホラー第1巻!! ※この電子版は紙版『ザシス』1巻と同内容になります。重複購入にご注意ください。
最新話を見たが、田宮がやけに狼狽えていたのは何だったんだ?
作文には4人を殺害した後、もう二人恨んでる奴がいる、一人は仁志だが笑ってたからっていう理由で殺すか普通?それにその後ボウガンを仁志にむけていたが何もしなかった。それに仁志の台詞も違和感を感じる。重松の遺体を見た後、ボウガンの男に襲われてたのに、初対面のような台詞だった。
普通だったら「遥人!何の真似だ!?僕は遥人に恨まれる事はしていない!」というが、
だけど仁志は「誰なんだお前は?何しようってんだ?」もしかしてスタンガンの奴と車椅子を運んだ奴が別人だっての分かっての台詞かな?最後に山内が見た物は何なんだ?仁志の手前にあったあの椅子は何なんだ?仁志は何か知ってたようだが…
最新話を読むまでは、「きっと仁志は当時いじめに加担する何かをしてしまっていたんだろうな」と思っていたので、今回「そんなことで殺す? 少なくとも寄り添ってはくれていたのに? それだけでも勇気いるよ?」と思った。
ちなみに、仮面の男はこれがかつてのいじめへの復讐であるということを本人達には語ろうとしてこなかった。これが復讐であることを知るのは小説を読んでいる山内たちと、遥人の家に招かれた人たちだけ(だけと言っても多数派なのだが)。だから、鈴木や川瀬は自分が誰になぜ殺されるのかわからず仕舞いだったはず。重松や児玉はなんとなく察していただろうけど。
そして作文では、「『いじめを座視したことを後悔しろ!』そう言って…」とあるから、仁志には「これは復讐だぞ」ということをわからせようとしていた感じもある。
仮面の男は片手で椅子を回しているし、和真の目線が椅子の下のほうに向いているから、わりと小さめのものが椅子に乗っているんだろうな。
もし担任が「どうしても殺さなきゃならない奴」のうちの一人だとしたら、あの椅子に担任の首が乗っている、とかいうオチかしら。とはいえ担任は部屋には生徒と一緒に入ってきているから、部屋の中でいつのまにか拉致されて殺されたことになり、ちょっと無理があるんだけど。あるいは、この犯人は声を出せないみたいだから、何かメッセージが書かれたボードのようなものかもしれない。
「お前、誰なんだよ」という台詞は「仁志がスタンガンの男とボウガンの男を別だと思っていること」には繋がらないけど、なぜ仁志がこの仮面の男を「もしかして遥人ではないか」と思わないのかは不思議。まるで遥人が去年の夏にはすでに死んでいることを知っているかのよう。
でも思い返してみると仁志は「山内たちが犯人ではないか」と思っていたようなふしもあったから、遥人が死んでいるのは知っていそうではある。
それにしても、小説はおそらく遥人が中学生の頃に書いたものだから、「仁志はもしかしたら当時この小説を共有されていたのかな」とか「小説を応募したのは実は仁志なのかな」とか想像していたけど、最新話での仁志の反応からその線は消えた。
でも、山内の「ザシスって何?」に対する反応は意味深で、小説ザシスを知っていたようにも見える。
でも、和真が小説ザシスを遥人から共有されていたのなら、和真のもとに同窓会のハガキが送られてきていないとしても、同窓会のことにはもう少し意味深な反応をしそうなものなのに、「同窓会?中学の?何それ?」と本当に知らない様子だったのよね。
担任のものかは分からないけど椅子に乗ってるのが首っていう考察はしっくりきた
そう。普通は仮面の下は遥人だと思うはず。なのに、「誰なんだ」となっている。これは、和真が「遥人はすでに死んでいる」と思っていることを意味している。鈴木や川瀬が殺されていっているのを知った和真が「これは山内たちの仕業ではないか」と疑っていたのも、「遥人ではあり得ない」と思っているからこそ。
では、和真はどのようにして遥人の死を知り得たのか…。