トマトスープ先生の可愛さと残酷さ
ダンピア〜も読んでて素晴らしく可愛かったし、何よりこの時代(というか文明)の野蛮さに現実が見える。 そんな中でも崇高であれ、尊さを知ろうとする彼女らはとても魅力的で、今はとても恵まれているなとも思いつつ、文明なんてなくても幸せだった気がしてくる。
後宮では賢さこそが美しさ。13世紀、地上最強の大帝国「モンゴル帝国」の捕虜となり、後宮に仕えることになった女・ファーティマは、当時世界最高レベルの医療技術や科学知識を誇るイランの出身。その知識と知恵を持ち、自分の才能を発揮できる世界を求めていたファーティマは、第2代皇帝・オゴタイの第6夫人でモンゴル帝国に複雑な思いを抱く女・ドレゲネと出会い、そして……!? 大帝国を揺るがす女ふたりのモンゴル後宮譚!
とにかく読んでいて先が気になるというか、ワクワク感が止まらなかったです。
まだ1巻ですが、舞台はチンギスハーンの時代のモンゴル帝国周辺で、主人公はホラズム出身の奴隷の少女。1巻では主人公がモンゴル帝国と接点を持つあたりで終了しますが、これからどういう物語になっていくんだろう!!!!というワクワクが止まらないです!早く続きが読みたい!!!
ちょうど北方謙三の「チンギス紀」を読んでいて、モンゴル帝国に並々ならぬ興味を持っていたということを差し引いてもすごく名作になっていく予感がしてます!