北方謙三渾身の大長編小説を超技画アーティスト河承男が劇画化!西暦184年、四百数十年という長きに渡って続いた大漢帝国はようやく衰亡しようとしていた。大三国志の幕は切って落とされたのである。劉備玄徳・関羽雲長・張飛翼徳の三人は義兄弟の契りを結び、群雄勢い立つ乱世に乗り出していくのだが、こののち、この三人におよそ五十年にも及ぶ大苦難の道が待ちかまえていた――。覇業を志す男たちが乱世を駆け巡る!!
神奈川県警の刑事・梶は、同僚の吉村が惨殺され、気のいい売春婦・ミミまでが射殺されたことに怒り、復讐を誓う。麻薬密売組織の虎籐組や一竜会を叩くが、空振りに終わり、拳銃密売組織に狙いを移した。一番怪しい人物は高崎、だが彼は胆石手術で入院中だった。そのうちに、吉村の遺品を処分した者が浮かび、追った梶は虎籐組の大和田と下山を射殺してしまう。ところが彼らは、吉村殺害の犯人ではなかった。梶に反目する刑事の須藤が彼等のアリバイを立証し、梶は警察を去ることになる。病院から高崎が消え、捜査は振り出しに戻った。梶は貿易会社を譲り受けて、社長業に専念する。
北方三国志のコミカライズということで、脳が真っ白になりながら購入したのですが、結論としては全然違いました。 北方三国志の魅力は、独特のキャラ付けで人物がかなり魅力的なところにあると思うのですが、それが全部なかったことになってしまってます。 三国志というのは、もともとの話があるので、北方先生の特徴の部分がなかったら、ただの三国志のマンガになってしまってます。 であれば、数多ある三国志マンガの中からあえてこちらの作品を読む何かが欲しいのですが、それも感じなかったので、残念でした。
日本における三国志もの、といえば横山光輝か吉川英治が有名。こちらの原典は通俗小説の「三国志演義」で、今回取り上げる漫画の原作である北方謙三の小説は史実に比較的忠実な「正史三国志」なのだそう。大衆向けの脚色を排除して人物描写を深く掘り下げて…、そんな予備知識を入れて読みましたが、この漫画版はまたそれとは趣が違うように思います。劉備や曹操はイメージ通り。怪物・呂布にガマガエル・董卓と、人物設定は変にいじられてはいません。ではこの漫画の優れている点は?と問われたら、第1巻の立ち読み部分を読むだけでわかる、といいたいですね。見開きで描かれセリフを極力無くした桃源の誓いのシーンや、土埃に煙る壮絶な騎馬戦。空気の濃密さや大陸の圧倒的なスケールが感じられ、軋む楯、唸る剣の音や馬のいななきまでもが聞こえてくるよう。そこには、どこかの戦国アニメのような”軽さ”が微塵もありません。ハードボイルドの巨匠と超絶技法の漫画家の融合作が、三国志ものの白眉へと昇華する期待感たっぷり。5年かけ完結する全30巻、最後まで見届ける価値アリです。
北方三国志のコミカライズということで、脳が真っ白になりながら購入したのですが、結論としては全然違いました。 北方三国志の魅力は、独特のキャラ付けで人物がかなり魅力的なところにあると思うのですが、それが全部なかったことになってしまってます。 三国志というのは、もともとの話があるので、北方先生の特徴の部分がなかったら、ただの三国志のマンガになってしまってます。 であれば、数多ある三国志マンガの中からあえてこちらの作品を読む何かが欲しいのですが、それも感じなかったので、残念でした。