ロスト・ラッド・ロンドン
ロスト・ラッド・ロンドン シマ・シンヤ
BD風の絵柄…だけでなく、時間と空間を切り取った漫画表現も素晴らしい。クライムサスペンスとしてのハラハラする展開に加え、ユーモアやセリフのリフレインなどの演出も作品としての満足感を高めている。
ひとりで生きていたアルとエリスがお互いの支えになっていく、人生の中ですれ違った瞬間がその後の生き方に影響を及ぼしていく、という関係性。
エリスが医者から言われた「弱さは恥ではない」という言葉をそのままアルに受け売りするシーンにエリスのキャラが現れていて好き。
ロスト・ラッド・ロンドン
舞台やキャラ設定、テーマ性はよかった。
でも話作りが「魅せる気あるの?」て感じ。
序盤からスロースタートで
「わかってくれる人だけついてくれば良いです」
みたいな高慢な態度が鼻につく。
コミティアの同人誌っぽいな〜と思ったら
実際にコミティア出身で納得。
鼻につくで草
いわんとすることは正直わからんでもない。
世の中の漫画が全部読者の読解力を過小評価して一から十まで説明したり少年漫画みたいにエンタメ重視のハイテンポな話ばっかりだったらつまんないしこういう話があってもいいと思う。