素敵な大人がたくさん出てくる、大人の漫画
3巻まで読了。 表情、佇まい、言葉少なに話す台詞、表の顔と裏の顔を持つ人物たち。 それぞれのキャラクターが重ねてきた年齢分、豊富な経験値を活かして、スマートに事を運ぶ感じが心地よい。 現在に至るまでの経緯が徐々に明かされていく様子を見守るのもこのマンガを堪能する醍醐味かも?! 画も、素敵💓
資産はあるが偏屈で人嫌いの住人グラント・ムーアと、アパートの隅々に目を配るドアマンのハワード・シュルツ。彼らにはにはそれぞれ「相手の意思を読み取れる能力」と「相手が思っているのとは逆の行動を取らせる能力」があった。同じアパートに住む若者・エリカをカルト集団から救うため、ふたりは半ば強引に手を組むがーー。
モーツーで1・2話読みました。なんか要領つかめないな…そういえばなんで1話なのに人物紹介があるんだろう…と思ったら、もともと2021年10月号にプレ新連載として読切が掲載されていたようで、そっちが実質第1話でした。
その実質第1話の読み切りを読んだのですが、これがメチャクチャおもしろい!
性格こそ合わないものの、互いに補完しあう能力を持った初老の男2人のクリミナルサスペンス
資産家のムーアは
「私には人を嫌う自由がある」
と言ってのけ、かつて自らが飼っている犬と遊びたくてシャボン玉を吹きかけてしまった同じ高級アパートに住む幼い少女(その後何度も謝罪に訪れている)を十数年にもわたり邪険にし続けるような筋金入りの偏屈男。
その少女エリカは、ムーアから長年にわたり「ネズミ以下」の態度を取られたことが、心に刺さった最初の大きな棘となり、知らぬ間にカルトに引き込まれてしまう。
そんな彼女の様子に気づいたマンションのドアマン・ハワードは、ムーアがひと財産を築いた真相を握っていることをちらつかせ、そして自らが持つ不思議な能力を用いて2人でエリカを助けることを約束させる。
カルトの拠点に入ってからの戦いぶりやセリフに痺れましたね。
相手の嘘が見抜けるムーア。
相手の意志と逆の行動を強制できるハワード。
おじさん2人が鮮やかに若者たちをお縄にする様は思った以上にかっこよかったです。
1・2話ではアパートで殺人事件が起こるのですが、これもどんなふうに解決してくれるのか楽しみです。