考えさせられる
考えさせられる漫画です
北海道でいじめの痛ましい事件があり、思わず本作を思い出して、再度一気に読んでしまった。
そして何度読んでも心にくるものがある。
いじめの事件を聞くたびに思うんだけど、加害者は、こういう本を読んで何を思うのか気になってしょうがない。
なんにも思わないのだろうか?たぶんそうなんだと思う。
むしろ読まないか。
世間では多様性を重視とか言っているけど、
本当にそんなことが実現できるのか疑わしいし、
都合の良い部分だけ切り取られている気がしてならない昨今。
本作の登場人物が鏡の如く映して、わがふりなおす一助になればと願ってやみません。
内容は、あまりに有名なので割愛しますが、個人的な感想を1つ。
本作が著者との初めての出会いで、名前からずっと男性だと思っていたのですが、後に女性だと知って本作に出てくるエグいいじめの描写に、妙に納得したのを覚えています。
多分に偏見なのですが、女性のほうが、この手の描写や展開が、強く訴えかけるという意味で、上手だと思っているからです。
なんというか、女性のほうが、躊躇がなく強烈だと思うんですよね。
本作も、それが顕著で、気の弱い自分は目を覆いたくなるシーンが多々ありました。
でも、これくらいやらないと残らないですよね。
ぬるいと熱も伝わらないです。
身障者のいじめという、ともすると批判が殺到しそうな危ういテーマを扱っていますが、だからこそ多くの人に読んで欲しいと思える作品でした。
人との差を、人の優劣にしてはならんのですよ。
「俺は彼女が嫌いだった」――明るく!楽しく!大冒険!がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。
「俺は彼女が嫌いだった」――明るく!楽しく!大冒険!がモットーの少年、石田将也(いしだ・しょうや)。耳の聞こえない転校生の少女、西宮硝子(にしみや・しょうこ)。2人の出会いが、教室を、学校を、そして将也の人生を変えていく――。余りにもみずみずしい青春のカケラたち。最高に切なく、心ゆさぶる物語が生まれました。