『転送者』のあらすじと感想にコメントする
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人気のコメント

名無し
1年以上前
それぞれの短編のあらすじと感想を書いてこうと思います。 まずは短編集のタイトルにもなっている前後編作品「転送者」から。 ①「転送者」 未来を変える研究者となるヒロインを巡って20年後の世界から殺し屋とそれを守るボディーガードが「転送」されてくる話。作中でも突っ込まれてますがざっくり『ターミネーター2』だと思ってもらえれば話が早そう。 ヒネリがあるのは実体がタイムトラベルしてくるのではなく、「転送者」の意識だけがその時代の人間の体に宿るところ。おかげでT2のトンデモロボバトルの代わりに人間の限界を超えたスタイリッシュな殺し合いが見られます。 転送者の神覇玲二(こうはれいじ。すごい名前だ)の転送先はいじめられっ子の高校生遠野くんの体。彼の人格・振る舞いが急に変化したことで周りとの関係も変わるのが面白かったです。 『スプリガン』の次の連載ネタとして描かれたようですが、彼がさまざまな人に転送されることで歴史を守りつつ多くの人の未来も変えていく…というのがコンセプトだったんじゃないかなと想像されますね。 しかしながら皆様ご存知のとおり、本作ではなく『ARMS』が連載されたというのが実際の歴史。連載にならなかった理由は皆川先生の解説にもありますが、これから読まれる人は何故なのか考えながら読んでみると面白いかも。
鬼ゴロシ

昏睡から目覚めたジジイによるハードな復讐劇!!

鬼ゴロシ
吉川きっちょむ(芸人)
吉川きっちょむ(芸人)

まだ読んでるところ4話目だけど、かなりハードで面白い!! 街のヤクザたちぶっ倒しまくって無双していた主人公が、5人の仮面被った男たちに嫁と娘を殺され、自分の頭に銃弾ぶっ込まれて植物状態で15年刑務所にいて、出所して子分にお守りされながら飲み行ったら潰した組のやつに包丁ぶっ刺されて道端に放置されて警察に見つかって連れてかれて、運悪く近くで起きてた一家殺人事件の重要参考人として尋問されたら、刑事が自分の家族殺した仮面のやつと同じ話を始めて・・そして、15年の眠りから意識を取り戻す!!!!ここまで一話!! ここから凄絶な復讐が始まる!!!! 熱い!!熱すぎる!!!! 河部真道先生の漫画は、鎌倉末期の『バンデット』、近未来のディストピアを描いた『KILLER APE』と、それぞれ時代こそ違えど、濃くて熱い殺し合いの物語が展開されてきた。 そして今回、ついに現代! そしてこの土地では過去から鬼憑の伝説があるということで土地の背景と業も背負っている!! これからどうやって復讐していくのか、5人は一体誰なのか、ミステリー要素もありつつ楽しみすぎる~!!! 早くも実写映画化してほしい!

転送者 皆川亮二短編集

てんそうしゃみながわりょうじたんぺんしゅう
著者:皆川亮二
最新刊:
2021/04/12
てんそうしゃみながわりょうじたんぺんしゅう
転送者 皆川亮二短編集
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