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英雄・アテルイが主人公ということで面白そうだなと読んでみたらかなり質の高いスタイリッシュ少年漫画で、かつ今流行りの兄弟&鬼退治ものだった。
6話後半までのストーリーを要約すると、
・蝦夷の民は鉄輪(かなわ)という仮面で神の力を借り、朝廷は声聞師が鬼を操り戦を行っていたが、突然鬼が言うことを聞かなくなり日本中に散らばってしまう
・声聞師・真蔭(まさかげ)は「鬼となった弟を殺したい」と、アテルイの妻を生き返らせることを条件に鬼退治の協力を仰ぐ
・真蔭は独自に鉄輪を編み出し使うことができ、鬼たちを主導している「鉄輪を被った鬼」こそが真蔭の弟・真嗣(まさつぐ)
・真嗣は声聞師として非才だと思われていたが、実は真嗣だけが鬼の苦痛に喘ぐ声を聞くことができ、死んで成仏させるために大量の弱い鬼を戦に投じていた
・真蔭は一度死に真嗣の反魂の術で生き返ったことで鬼の声が聞こえるようになった
というように、「真嗣は全ての鬼たちを成仏させるために鬼となり自らも兄に殺してもらうつもりなのでは…?」というお話。
たった6話にこれだけの情報量が詰まってるのに無茶苦茶わかりやすいし、少年漫画で弟のほうが優れているという展開はかなり珍しく「逆うちは兄弟」って感じで面白い。あと絵がKADOKAWAって感じでスタイリッシュでお洒落。
いまなら最新話まで全部読めるのでぜひ!
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【「鉄輪のカゲ・ルイ」1-5巻をまとめた合本版】この国がまだひとつの日本ではなかった時代。東北の地をめぐり争っていた大和朝廷と蝦夷 (えみし)勢が突如停戦、蝦夷の大族長・アテルイの元へ朝廷の遣いが訪れる。真蔭と名乗る男は 告げる「共に鬼を滅す旅に出よう」。朝廷に仕える〈声聞師〉が作った鬼が突如離反し、敵味方問 わず襲い出したのだ。敵の不始末に手を貸す謂れはないが、アテルイは真蔭が提示した条件= 妻の仇を討つ手掛かりを得るため、旅に出る決意をする。
【「鉄輪のカゲ・ルイ」1-5巻をまとめた合本版】この国がまだひとつの日本ではなかった時代。東北の地をめぐり争っていた大和朝廷と蝦夷 (えみし)勢が突如停戦、蝦夷の大族長・アテルイの元へ朝廷の遣いが訪れる。真蔭と名乗る男は 告げる「共に鬼を滅す旅に出よう」。朝廷に仕える〈声聞師〉が作った鬼が突如離反し、敵味方問 わず襲い出したのだ。敵の不始末に手を貸す謂れはないが、アテルイは真蔭が提示した条件= 妻の仇を討つ手掛かりを得るため、旅に出る決意をする。