不思議なゆうなぎ
ひとコマひとコマが可愛い。 「不思議な日々がなくてもあなたと一緒なら」という帰結はありきたりながら一番良い。
不思議なことに出会うと目から星が出る少女・なぎと、彼女を大切に想う少女・ゆう。新しいめがねを買ったゆう。かけてみると、なんとびっくり、なぎの服が透けて見えた! 他のクラスメイトは変わらないのに、なぎだけが裸に見える“不思議なめがね”。いけないと分かっているのに、綺麗な裸が気になって、なぎに内緒で何度もめがねを通して眺めてしまい――。かわいい不思議に翻弄される少女ふたりの友情物語!
こんな凄い日常SFファンタジーがあったとは!マンバを使ってなかったら知らなかったかもしれない。
いや名前は知ってましたけども、なんでもっと早くちゃんと読まなかったんだと後悔しました。
『全知図書館』『迷宮団地』『地下世界』…こんなワードが琴線に触れそうな人は必読です。
ふたりの少女が地球の不思議、いや宇宙の不思議に、巻き込まれてしまいながらもいたってマイペースに友情のような恋のような心を育んでゆく描写が感動的でもある。
なにかと主人公が服を脱がせられがちなのにエロを描こうという気持ちが無さそう。など、この作者にしか描けない独自のワールドが展開しています。
全2巻というのは短い気がしますが、次回作があるならそんな楽しみなことはないです。