ハコヅメ、第1部完!!!【6/16(木)最終回】
・6/16発売のモーニング29号でハコヅメ第一部完 ・理由は「ほかに描きたいものがあるから」 ・次回作の構想は3年前からあり、3年ほど前から編集にネームを送ってる ・次回作は「日本の◯◯時代が舞台で刀を持った男が主人公」
「もう辞めてやる!」辞表を握りしめた新米女性警察官・川合の交番に、なぜか刑事課から超美人の藤部長が配属されてきた。岡島県警(の男性陣)を絶望におとしいれるコンビの誕生である。某県警に勤めること10年、隠そうとしても漏れ出てくる作者の本音がヤバい! 理不尽のち愚痴、時々がんばる、誰も見たことのない警察漫画。※労働基準法は警察官に「一部」適用外です。
元警察官が著者が描く、実録?警察漫画。
基本1話完結形式。
ぬるりとしたギャグ中心かと思えば、かなりシリアスな展開もあり、その配分が絶妙です。
警察官を見ると、何もしてなくても反応してしまいますよね。
警察手帳出されて
「・・・わかっているな?」
と言われれば、
「はい・・・申し訳ありません。」
と、誰だって言ってしまうと思うんです。(言わないか?)
それくらい、権力というか存在感があると思うんです。
言ってしまえば「嫌われ役」を一手に担っている感じ。
そんな風に思っていましたが、本作を読んで、警察官が厳しく口うるさく取り締まる背景には、凄惨な事件の現場に立ち会ったことがあるんだと、痛感しました。
同じような事件を二度と起こしたくないし、我々市民に同じような経験をしてほしくないという強い思いがあるのだと。
取り締まられてグチグチ文句言われても、そんなことをおくびにも出さず対応していく様に格好良ささえ覚えました。
ちょっとした不注意が大事故になったり、ちょっとした見落としが大事件になったり。
解決したことよりも、解決できなかったことばかりマスコミに取り上げられたり。
労働基準法なんてあってないような労働環境だったり、だけど言うほど給料高いわけでもない。
読めば読むほど、警察官の実態がわかり、襟元正す思いでいっぱいです。
特に、ギャグを交えながら飄々とすすむので、説得力が増すんですよね。
「こんなに大変なんですよ」と言いまくるような感じがなく、説教臭くないところもグッときます。
あと、1・2巻の表紙が変わったように、どんどん絵もうまくなるし、どんどん面白くなってきます。
ドラマ化とかしたら映えそうだな。