畑から食卓へ野菜を届ける青果仲卸業を描くお仕事マンガ
八百森のエリーの感想はこちら! モーニング2017年43号(2017年9月21日発売)より連載開始
「野菜に人生、捧げられますか!?」仲卸業者「八百森青果」に入社した、野菜愛に溢れる卯月瑛利(エリー)と、金髪リーゼント・大虎倫珠(のりたま)の2人。仲卸の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること! しかし、出勤初日から出荷商品の事故に遭遇したり、休日返上上等の神田祭の駆り出しと、仲卸業は一筋縄ではいかない毎日。仲卸を通じて成長するエリーとのりたまの凸凹コンビが、全国の食卓へ野菜をお届けします!!
グルメ漫画でもありビジネス漫画でもあり
人間ドラマでもあるという感じがする良い漫画。
いきなり第一話から第三話くらいにかけて
青果市場・仲卸という野菜流通の現場が
とてもリアルに判り易く描かれている。
漫画らしく都合よすぎではあるがテンポが良いし、
深刻な場面も適度に愛嬌のある展開で面白く読める。
その中に野菜への愛着と人間関係の愛情みたいなものも
ちゃんと、たっぷりと入っているが、
けしてくどくなく、ベタベタしたところがない。
まさに新鮮野菜の風味が生きている煮物、
という感じの美味しい面白さ(笑)
グルメ漫画は、美味いが絶対、になりやすい。
ビジネス漫画は、リアルに描きすぎると怜悧な感じになりやすい。
人情漫画は強く描きすぎると、重くてクドクなりがち。
その点「八百森のエリー」は、どれかの要素が突出しすぎたり
することがなくて話が上手く整っている感じがする。
バランスがとれているというか。くどくなくて後味がいい。
読後感は健康的に良いと言ってもいいだろう。
野菜をメインに扱った漫画だけに。
リアリティがない?部分をあえてあげるとすれば、
やたらと長身イケメン、ややジャニーズ系、少々BLっぽい、
そんなキャラが市場男子として多数登場することか(笑)