あらすじ

栃木のソウルフードと言われる「宮のたれ」生産の課題をクリアしたエリーとのりたま。しかし平穏もつかの間、市場法改正に加え農林水産省から視察に訪れた室長に沸き立つ市場の面々。一方、エリーの従兄弟・エイトは、知人の離農や野菜泥棒、金銭問題などで徐々に追い詰められていた。そんな彼に衝撃的な展開が訪れる。
八百森のエリー 1巻

「野菜に人生、捧げられますか!?」仲卸業者「八百森青果」に入社した、野菜愛に溢れる卯月瑛利(エリー)と、金髪リーゼント・大虎倫珠(のりたま)の2人。仲卸の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること! しかし、出勤初日から出荷商品の事故に遭遇したり、休日返上上等の神田祭の駆り出しと、仲卸業は一筋縄ではいかない毎日。仲卸を通じて成長するエリーとのりたまの凸凹コンビが、全国の食卓へ野菜をお届けします!!

八百森のエリー 2巻

人と野菜を繋ぐ仕事、青果流通の要の中の要、それが仲卸! そんな仲卸業の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること。菌床椎茸に越冬じゃがいも、昔懐かしいトマトの取り扱いに忙しくも充実した日々を送るエリーとのりたま。ある日、夏いちごをきっかけに元カノの結衣と再会したエリー。宙ぶらりんな状態になっていた二人の関係だったが、社会人としてだけではなく、人間としても成長していくエリーだった。

八百森のエリー 3巻

桃の新担当になった先輩・鼠屋(ねずみや)の助っ人として働くことになったエリーとのりたま。しかし、スピカマートバイヤー・谷の無茶な注文で初めての“もがき”を体験することに。季節前の桃を集めるため奔走する3人だが……!? さらに、トラックドライバーの現状を知るのりたまと、農家とスーパーの間で葛藤するエリー。2人は仲卸だけではなく、青果流通という職務の厳しさを身に染みて感じるのだった。

八百森のエリー 4巻

トウモロコシの相場を操る八百森の影響力を目にし、自身の視野の狭さを痛感するエリー。さらに、市場で取引していたスイカに「炭素病」が見つかり、宿敵のバイヤー・谷と現地視察に赴く事に……!! 八百森青果に入社して半年が経ち、少しだけ仲卸のことが解ってきたエリーとのりたま。しかし、農業を営むエリーの従兄弟・瑛人(エイト)の苦悩を前に、エリーはエイトとのすれ違いを感じ始めていた。

八百森のエリー 5巻

栃木のソウルフードと言われる「宮のたれ」生産の課題をクリアしたエリーとのりたま。しかし平穏もつかの間、市場法改正に加え農林水産省から視察に訪れた室長に沸き立つ市場の面々。一方、エリーの従兄弟・エイトは、知人の離農や野菜泥棒、金銭問題などで徐々に追い詰められていた。そんな彼に衝撃的な展開が訪れる。

八百森のエリー

野菜の流通で繋ぐもの、繋げる意味

八百森のエリー 仔鹿リナ
名無し

グルメ漫画でもありビジネス漫画でもあり 人間ドラマでもあるという感じがする良い漫画。 いきなり第一話から第三話くらいにかけて 青果市場・仲卸という野菜流通の現場が とてもリアルに判り易く描かれている。 漫画らしく都合よすぎではあるがテンポが良いし、 深刻な場面も適度に愛嬌のある展開で面白く読める。 その中に野菜への愛着と人間関係の愛情みたいなものも ちゃんと、たっぷりと入っているが、 けしてくどくなく、ベタベタしたところがない。 まさに新鮮野菜の風味が生きている煮物、 という感じの美味しい面白さ(笑) グルメ漫画は、美味いが絶対、になりやすい。 ビジネス漫画は、リアルに描きすぎると怜悧な感じになりやすい。 人情漫画は強く描きすぎると、重くてクドクなりがち。 その点「八百森のエリー」は、どれかの要素が突出しすぎたり することがなくて話が上手く整っている感じがする。 バランスがとれているというか。くどくなくて後味がいい。 読後感は健康的に良いと言ってもいいだろう。 野菜をメインに扱った漫画だけに。 リアリティがない?部分をあえてあげるとすれば、 やたらと長身イケメン、ややジャニーズ系、少々BLっぽい、 そんなキャラが市場男子として多数登場することか(笑)