若人のゆめ 羽曳野の 聖丘清く 育みて
名門・PL学園高校野球部出身の方によるPL学園マンガです! 実はわたし、あろうことかメルカリ等でPL学園の帽子やTシャツを買ったことがあるほどのPL学園ファンで、昨今活況を呈しているユーチューブ界隈のPLものはほぼ全て拝見しているのですが、その中で面白おかしく触れられていたことがそのままマンガになっております!!面白か!!! YouTubeでは卒業生の方々が、当時のことを面白おかしく話されてますが、やってる当時は信じられないくらいの苦しみがあったと思います。それを乗り越えられたのはやはり甲子園優勝という目標に対する強い想いがあったからだと思いますし、そういうこの世の地獄的なところを一緒に潜り抜けてきた友達との固い絆は羨ましく、自分もかくありたいと願います。 訪れよ!困難! あとこれも大事だと思うのですが、PLの上下関係とかしきたりとかに注目が行きがちですが、肝心の野球パートもさすが名門PLでやられていた著者の方なので、かなり奥深い描写もあり、野球マンガとしてもかなりレベルが高いと思います。野球もうまくてマンガもうまいなんて、そんな方が世の中に爆誕し得るのですね。すごか!!
筆者なきぼくろ氏の実体験を漫画化したDL学園が出場停止になるまでの話であり、いわばドキュメント、いやノンフィクションに近いフィクションなのであって、もはや面白いのは必然的です。
出陣停止を受けてからの狩野笑太郎が1年生で主将になりますが、そのやり方、話し方は、高校野球を愛する方々からは受け入れられない部分もあるだろう。ただし物語の本質、球児たちの熱さを揺らいでおらず、そこがやはり魅力なはずです。
物語は2年の夏の甲子園へと続くものの、1年生のベンチ入りできなかった選手の野球への熱意、一人ひとりの気持ちが掘り下げられたりと、それぞれの明暗、葛藤が描かれ、そこに共感を覚える方も多いと思います。