【「ごはん日和」作品ピックアップ②】
例えば『舞妓さんちのまかないさん』や『茄子』のロケカレー飯などの食卓を切り盛りする漫画、ワクワクします。その時の条件から食べる人の気持ちまで考えて献立→調達→調理をこなす手際に、見惚れてしまいます。
そんな切り盛りも毎日になれば、色々失敗や、イレギュラーもありますよね?『笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん』は、家族の食卓を切り盛りする子供達が、日々起こる様々な不測の事態を「なりゆきで」やりくりしていく、愉快で温かなコメディです。
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よくもまあ、こんなにイレギュラーが起こるもんだ……でも割とこんなもんですよね?
例えば漬かり過ぎたぬか漬け大量発見!とか、買い物間違え、大量の煮物が集まってくる、など……確かにあるあるですが、それを何とかするのは、中学生の兄と小学生の妹。
実は母親を数年前に亡くしているのですが、彼らは母の残したレシピを基に、様々なアレンジで日々の出来事に対処します。でも彼らはいつも楽しげで、悲壮感はありません。
凄く美味しそう、というメニューばかりではないけれども、これあり?……ありかも!という発見があちこちに。代替レシピや保存食など、実際に使えそうなネタも多い。
中学生離れした兄の料理知識の上で、妹が打率三割位の素っ頓狂なアレンジをかましてくるのも微笑ましいです。
上手くいったら美味さを堪能し、失敗してもこりゃ駄目だ、と笑い話にする明るさにホッとします。日々の食卓を切り盛りする方の、心を軽くしてくれる一冊ではないでしょうか?
【「ごはん日和」作品ピックアップ】として、以下の作品を取り上げています。
①14歳の里山レシピ 東吉野で、いただきます。
② 笑とお兄ちゃんのなりゆきごはん
③ 午前4時の白パン 【描き下ろし漫画付】
笑は今日もお兄ちゃんのお手伝い。だって、笑みんちのごはんは、だいたいお兄ちゃんが作ってるから。「おたすけ玉」とか「やっつけシューマイ」とか、たまに秘密兵器(?)も使うんだよ。お父さんはいつも食べるだけだけど「うっまーい!」って叫ぶんだよ。
笑は今日もお兄ちゃんのお手伝い。だって、笑みんちのごはんは、だいたいお兄ちゃんが作ってるから。「おたすけ玉」とか「やっつけシューマイ」とか、たまに秘密兵器(?)も使うんだよ。お父さんはいつも食べるだけだけど「うっまーい!」って叫ぶんだよ。