いくえみ作品は、私にぴったりくる♬
主人公の十川善十が頼りないし、ダメダメなんだけど、母性本能をくすぐってくるタイプで助けてあげたくなる。 心の声は、とても分かりやすく、そうかそうかと思いながらその世界に入っていける。 人には、表の顔と裏の顔があるし、好き嫌い、駆け引き、やきもち、自分では理解できない気持ちもたくさんある。 そういう、心の機微をいくえみ作品は、描いてくれる。 やきとりやのおじさんの話には、涙が出た。 3巻まで読了。
24歳、無職、ヒモ。十川善十は、ほぼ同棲状態だった彼女にフラれるも、その失意のなか訪れたバーで奇蹟の出会いを果たし…。最強にふがいない男子と、タイプも異なる女子たちとの恋愛劇(…が上手くいくように、善十よ頑張れ)。大人のドキドキ、そして切なさも保証します!!
善ちゃん、天然っぽいけど一言で言うと女子っぽい男子。
バーの中でトラブル起きすぎだし。笑
舞台は北海道だから都会の時間の流れとは少し違っていて、ゆっくり物語が進んでいく感じが良かったかな。
いくえみ綾さんの描く女子は、皆何か抱えているようで目が笑ってなくて怖い時がある。
だけど、心をゾワゾワさせる言葉や描写の力に引き込まれていくので、不思議。
4巻終盤、まさかの出来事でまた物語が大きく変わりそうなので、引き続き楽しみにしています。