あらすじいくえみ綾が紡ぐ、新しい愛情のかたち。十川善十、とある札幌のバーで働くバーテンダー。亡き先代マスターの娘・一葉とふたりで店を営む日々のなか、善十は緊急手術を受けることになってしまう…! 入院先のベッドのうえで心細さに包まれ、見舞ってくれた一葉を思わず抱きしめてしまう善十。だが、彼の仕事復帰後、いまだ恋を知らないと語っていた一葉の周辺が揺らぐ。そして、善十を待ち受けていたシビアな現実は…!?
主人公の十川善十が頼りないし、ダメダメなんだけど、母性本能をくすぐってくるタイプで助けてあげたくなる。 心の声は、とても分かりやすく、そうかそうかと思いながらその世界に入っていける。 人には、表の顔と裏の顔があるし、好き嫌い、駆け引き、やきもち、自分では理解できない気持ちもたくさんある。 そういう、心の機微をいくえみ作品は、描いてくれる。 やきとりやのおじさんの話には、涙が出た。 3巻まで読了。