色々と話題の永田カビさん、頑張ってほしい
新刊で「膵臓がこわれたら、すこし生きやすくなりました」が出ていたのでそれの前提になってそうなこちらを先に読んだ。 アル中ではない?のかもしれないんだけど、膵炎(&脂肪肝)になってめちゃ苦しむノンフィクションのエッセイ。 入院や退院後を含む闘病記的なものなのだが、精神状態やボロボロになっていく様が正にタイトル通り。とてもツラい。 途中、卯月妙子さんとのやり取りで励まされるシーンがあり、「人間仮免中」から卯月妙子作品を読んでいた自分としては色々な記憶がフラッシュバックした。そして一気に永田カビさんが心配になった。ヤバさのリアルが伝わってくる。 ※卯月妙子作品は読む人を相当選ぶのでマジでご注意 最新刊の「膵臓が〜」は本作や、なんだったら「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」から読んで永田カビさんを知ってから読むとなお良いのではないかなと思います。
カビさんとても苦しそうだけど、こんなにも赤裸々に、自分の弱さや罪の意識、苦しみをさらけ出しているところがすごい。
試行錯誤している姿は、たくましくて、絵の効果もあってか、おもしろく読ませてもらった。
「ねじ式っぽい状態」には笑ってしまった。
イメージの可視化がユーモアに溢れていて、カビさんのサービス精神を感じた。
自分も覚えのある不安の所在はこんなかんじだったのかと、共感するところもあった。
カビさんが考える「愛」や「さみしさ」に触れられる機会が訪れるのを楽しみにしています。