重さと軽さが同居する、命の話
大好きな漫画です。 学生の頃、この漫画に狂っていた時期がありました。 友人全員にこれを読めとしつこく勧めて、 読んだ人に対してはお前はこの漫画の何もわかってない!と浅い考察を語る最悪のオタクでした。黒歴史です。 つまり、人を狂わせるほど魅力ある漫画ということとも言えます。言えますね。 とはいえ、こちらは既に多方面で紹介され尽くした人気作でもあります。 今さら自分の稚拙な語彙でレビューしても読むに耐えませんので、 ネットの海に散乱した情報に少しだけ補足をして、読むことを迷っている方の壁を取り払えればと思います。 この漫画が話に上がる時についてくるのが、とんでもない鬱漫画だという話題。 これが読み手の1つのハードルになってしまっていると思います。もったいない! 大丈夫。救いはあります。怖くないです。 確かに取り扱うテーマは重く、展開に心が締め付けられることはありますが、この作品の魅力はそこだけではないです。 素晴らしいのは重厚な世界観の中に、ポップさのエッセンスを忘れず組み込んでいること。 (ここで言うポップさとは、いわゆる大衆に寄り添う心のこと) 会話のテンポ、 キャラの関わり、 かわいらしいジョークのセンス。 そういう要素の節々に、作者である市川春子氏の人柄を感じられます。 そしてその人柄から読み取れるのは、 この人は読者の心をズタズタにしたい訳ではないよ〜。 ということ。 きっと最後まで読み切った方なら共感してくれると思います。 苦しさの先に希望がある。 これは人間の話。命の話。生と死の話。愛の話。宇宙の話。 火の鳥超えてます。ガチ。
小学生の時に学研の「まんがサイエンス」に夢中になって漫画の道へ・・・
私の原点のような、あさりよしとお先生
ほぼほぼ作品はすべて読んでいますが、ストーリものであればこの「ワッハマン」が最高傑作だと思っています。
11巻という読みやすい巻数、本当に綺麗に美しく締めくくったラスト
※連載版はラストが違うとのことですが読んだことないです(読みたい)
この作品は正直1巻では面白さが伝えきれないところが残念
だまされたと思って3巻ぐらいまで読ん頂けると面白さがわかるかと
ストーリー
1万年前、アトランティス技術で不死身の体を手に入れたワッハマンは敵対する「パパ」と激闘の末、記憶を失ってしまう。
1万年後、目覚めたワッハマンは再度敵対する「パパ」とその組織との戦いを回りの人々を巻き込みながら繰り広げていく
死ねない体に人の心を宿しているワッハマンといずれ死んでしまう人々との交流
基本的にはあさりよしとお先生が得意とする1話完結&コメディ調で進んでいくのですが、徐々に話の骨格が見えてくるところが面白いです。
おお…!ワッハマンの表紙どれもめちゃくちゃかっこいいですね!!構図も色使いも堪りません。
1話の試し読みで読んでみたのですが、すでにコッくんがめちゃくちゃ可愛い!ちゃぶ台でご飯食べてる〜!
そしてキャラのデフォルメの感じも「ああ〜これこれ」と思わず唸る、子供の頃に読んでいた少年漫画の絵で堪りません。(フキダシの形だけで感情や時間の経過を表現する手法が素晴らしい)
うわあああ;;これだけでもう……
アンドロイドもの好きなので読みます…!