ヤンマガのターゲットに合っているのか?
この話を美しい、エモいと感じる人に刺さる漫画というのはわかった上で、敢えて私的な感想を述べるとするならば、父親の自己陶酔的な独善とディテールのツッコミどころの多さが気になってあまり楽しめませんでした。 「独善」と表現した根拠としては、息子・天心の「自由意志」あるいは「将来的に得られる幸福」のためではなく、父親個人の理想のために動いているようにしか見えないからです。「那須川天心の半生」と銘打っておきながら彼本人の人格が見えてこない。 ツッコミどころの例としては、時代錯誤的なシゴキを美談化している点(事実に基づき捻じ曲げずに描いているとしたらその点は評価したいが)試合でもセコンドの父が根性論を振りかざしそれに黙って従うだけの人形としか描かれない天心。これほどリアリティの感じられない格闘技の漫画は読んたことがない…。 ストーリー展開に不満があるわけではなく、「これから面白くなるかも」と期待を持てるタイプの失望ではないので数話目ですがもういいかな…
藩くんもだけど、安藤くんとか実在の選手なのかな?
どこまでがフィクションなんだろう