独特な磁場が、読後の満足感を引き寄せる
南の島に移住してきた低迷気味な青年翻訳家。 爽やかさとほのぼの感の両方が漂う島の女子高生。 空から降ってきたらしい謎の金属片。 ちょっとSFが混じったメルヘンでドリーミイな物語が 始まるのかと思いきや、謎のカケラが色々なことを引き起し、 繋がり、広がって、やがて時空を超えた壮大な物語になっていく。 空から金属片が降ってくるという完全なSF設定でありながら、 SF設定を夢や愛や物語を成就させるためだけで使っていない。 小さな部品それぞれがちゃんと繋がることで 凄い働きをする機械が出来上がるように、 夢も希望も不満も事情も抱えたそれぞれの人たちの心が いくつも繋がって動いて大きなものになっていく。 その「ちゃんとした繋がり」にするためにSF設定が 使われてはいるが、決して安直に使われていない。 SFで繋げることで、湿っぽい繋がりにならずに済んでいるし、 パニック物な展開もありながら、最後までほのぼの感も崩れない。 夢物語と論理的物語をバランスよく組み合わせて 「マグネット島通信」という物語を構築するために SF要素が必然性を持って組み込まれている。 読後には滅多にないそして独特な満足感を味わいました。
お願いだから3巻まとめて買って読んで欲しい!
離島漫画の最初ってちょっと負の感情から始まると思うんですよ。
辛いとかモヤモヤした心情から始まって、離島に行って何かが変わると予感させる。実際変わるんですよ!
読んでて島の海辺の描写に癒されるし、どこかにあるであろう知らない土地に思いを馳せることができる。
この漫画もすごいよかったです。心が晴れるみたい。
ほっこり離島田舎SF、、、とでも言いましょうか。ジャンルが難しい!
読了!最高にいい気分になりました。