ナベテツ1年以上前編集自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。 もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。 コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。 例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。 勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。 かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。7わかるmode_comment1返信favoriteわかるreply返信report通報
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前編集自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。 もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。 コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。 例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。 勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。 かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。@ナベテツこの文章を読んで、以前お坊さんがどこかで書いていた、「いずれ体が動かなくなる時が来るのだから、寝ていてもできる趣味を持っておくべきだ」という言葉を思い出しました。 それは極端としても、好きなことが出来なくなる瞬間が来ることは、想いを馳せておいて損はないですよね。実際入れ込みすぎて、好きだった仕事が嫌いになった私の実感としても、それは強く思います。 そういうことが描かれる作品って、そうないと思うので、これは是非読みたいと思いました。1わかるfavoriteわかるreply返信report通報
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前この文章を読んで、以前お坊さんがどこかで書いていた、「いずれ体が動かなくなる時が来るのだから、寝ていてもできる趣味を持っておくべきだ」という言葉を思い出しました。 それは極端としても、好きなことが出来なくなる瞬間が来ることは、想いを馳せておいて損はないですよね。実際入れ込みすぎて、好きだった仕事が嫌いになった私の実感としても、それは強く思います。 そういうことが描かれる作品って、そうないと思うので、これは是非読みたいと思いました。コンプレックス・エイジ突きつけられること1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前この文章を読んで、以前お坊さんがどこかで書いていた、「いずれ体が動かなくなる時が来るのだから、寝ていてもできる趣味を持っておくべきだ」という言葉を思い出しました。 それは極端としても、好きなことが出来なくなる瞬間が来ることは、想いを馳せておいて損はないですよね。実際入れ込みすぎて、好きだった仕事が嫌いになった私の実感としても、それは強く思います。 そういうことが描かれる作品って、そうないと思うので、これは是非読みたいと思いました。コンプレックス・エイジ突きつけられること1わかる
あらすじWebで125万PVを記録した話題作の連載版!!26歳の派遣社員・片浦渚にとって、「コスプレ」こそが人生のすべて。特に「マジカルずきん☆ウルル」の主人公・ウルルになりきることに、彼女は心血を注いでいた。「小さくて可愛い、自分とは正反対の魅力を持つウルルに、少しでも近付きたい!」だが、夢見る26歳は、やがて現実に直面する。「私はもう、少女という年齢でもない――」そんな渚に、ある日“事件”は起きた。続きを読む
自分は確実におたくなんですが、コスプレという分野に興味はそれほどなくて、話題になっていたから読んだのですが、本当に色々考えさせられ、心に深く突き刺さりました。
もしこの作品を読んで何も感じない人は、幸運なのか無趣味なのか想像力がないのか、そのどれかだと思います。
コスプレイヤーがいつまでコスプレを続けるのか。その問いかけを「容姿」だけに限定して読んでいるならば、無縁に考えるかもしれません。しかし、この作品が問いかけ、そして考えさせるのは、誰にとっても「年齢」というのは無縁ではいられないからです。
例えば、身体を動かす趣味、ランニングやスキー、草野球やサッカーやフットサルを一番の趣味にしている人は、それを加齢によって諦める未来を想像してしまうと思います。あるいは、スタンディングのライブに行けなくなる年齢。老眼で文字か読めなくなる未来。この作品の表象はコスプレですが、読者は恐らく、自分自身にとって大事な趣味というものを諦める瞬間を、嫌でも考えてしまうのではないかと思います。
勿論、結婚や出産で趣味と離れてしまうことはあると思います(作中でも語られています)。しかし、多分我々の生きている「今」は、それらの人生のイベントの後でも趣味を続けられる環境がある程度整えられています。
かつて、「老いは恥ではないのだよ」と語って40歳を過ぎてからチャンピオンにカムバックしたボクサーもいました。しかし、どうあっても「老い」は現実に訪れるものです。寿命が伸びている今、自分が趣味を諦めることになる可能性について考えることは、体験として貴重なものなのではないかと思います。
この文章を読んで、以前お坊さんがどこかで書いていた、「いずれ体が動かなくなる時が来るのだから、寝ていてもできる趣味を持っておくべきだ」という言葉を思い出しました。
それは極端としても、好きなことが出来なくなる瞬間が来ることは、想いを馳せておいて損はないですよね。実際入れ込みすぎて、好きだった仕事が嫌いになった私の実感としても、それは強く思います。
そういうことが描かれる作品って、そうないと思うので、これは是非読みたいと思いました。