特殊で面白い芸大の実情
上野の一等地にバコーンとキャンパスを構える「芸大」 何年間も浪人しないとはいれない 東大よりも難しい 就職率は異様に悪い 偉大な卒業生以上に、何しているかわからない人が多い など、不思議な魅力と謎多き「芸大」に迫った本作。 高倍率な上に、特殊な人しか入れない学校だからか、本当に多種多様な人たちがいます。 その一風変わった学生たちを、おもしろおかしく実録的に描いた内容。 のめりこむと何をするかわからない姿や、特定の分野に特化した知識でとりあえず試してみるなど、芸術の探究心は科学に近いものなんだなぁと感じます。 驚いたのが、音楽学部のほうで、演奏技法を学ぶことはもちろんだけど、はやくから色んな場所でドレスを着飾り、演奏して、宣材写真などで自分を売りこむ努力をしているところ。 芸大まで出ても、演奏で食べていけるのは一握りなのだと衝撃を受けました。 日本の最高峰に位置しているので、なんとなく引く手数多かと思ってましたが、芸の世界はかくも厳しいのだと痛感します。 実力世界に学歴など関係ないんですね。(当たり前か) 原作小説に、いまをときめくking gnuのボーカル(当時東京藝大声楽科在籍)も取材対象として出てきた様で、今後でてくるのかな? 掘れば、まだ何かでてきそうな感じが、まさに秘境ですね。
前に藝大の本が話題になって電車の中吊りにも「ちょっと変わったところ!藝大!」って感じに宣伝されてた気がします。
漫画で読んだらどんなものか、と思い読んでみました。
想像…通り!
…ではあります。
というのも藝大卒の知り合いがいたので、フェンスを超えて動物園に侵入しただのキャンプファイヤーしただの、入学試験は水族館連れていかされる、だの、割と変わったところだとは伝え聞いていました。
渦中にいるときっと異常なことが日常になるのでしょう。
主人公夫婦も片方が藝大だと片方は驚く日々で楽しそうだなと思いました。
私的に藝大の音楽学科の人たちの方が面白かったですね。
音楽を生業にするのは難しいのとすでに経済的な足切りがあるんだろうなと想像します。
それ以上に、上手くなる、自分の腕を磨く努力!!尊敬します。
どっちもそう、プロってすごい。登竜門もきっとハードだけどすごいし、きっと楽しい。
読んでて楽しかったです。