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二宮 敦人(にのみや あつと、1985年 -) は、日本の小説家、ホラー作家、推理作家 ノンフィクション作家。東京都生まれ。一橋大学経済学部を卒業する。モバイルコンテンツのプロデュース業に従事。
携帯小説サイト「魔法のiらんど」「E★エブリスタ」で発表したホラー小説が話題となり、2009年、『!』で小説家デビュー。『!』シリーズは累計19万部を超えるベストセラーとなっている。作品を生み出すモチベーションは、「死にたくない。生きていくために誰よりも努力して、良い作品を生み出し続けていかなくてはならない」という思いにある、と述べている。
妻は東京藝術大学彫刻科の学生であり、多くの藝大生に取材をして書き上げた初のノンフィクション『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』がベストセラーとなる。
今より良くなるために行く。 病院を舞台に、三人の医師が三人の価値観で終末期に至る患者と接する漫画。 「死」が目の前に見えていたら、どうするのがいいんだろう。 良くならない。緩和しかない。全部良くなるには、奇跡にかけるしかない。 病は弱った体にかけめぐり、逃げる余裕を与えてくれない。 逃げようとしめも、猛スピードで死は追いかけてくる。 桐子のように、死ぬことを選択肢に入れてもいいんじゃないかと思っていたけど、子に対して「ただ、居てくれればいい」と本人の意思にそぐわぬ延命を希望してしまうかもしれない。 居ることが苦痛を伴うことと聞いていても。 そして、その桐子も身内となると「自分らしい生き方死に方」でなく、「より長く生きること」を身内に対して無意識に望み、混乱した。 難しいな。 やり直せないから、何がベストかなんてわからないもの。 表紙とタイトルとラストシーンがつながって、噂に聞いた通りきれいだなと読み終えて思った。