ドラマ的展開にハマる
非常に読みやすい作品でした。 というのは、 ・設定が複雑ではない ・けれど謎があって次が気になる展開 ・わかりやすくエロい の3点があって、飽きることなくスイスイ読めた。 内容は、冤罪で自暴自棄になった主人公が、ふとテレビに映った蟹に思いを馳せ、蟹を食べてから死のうと決意。 とあるセレブな人妻を襲い、なぜかその人妻も蟹を食べることに同調し、北海道まで一緒にいくことになる・・・という流れ。 この人妻の真意が物語のキーになっており、蟹を食べること、また本作のタイトルについても徐々に明らかになっていきます。 この謎多き人妻の美女に、引き込まれます。 主人公はダメ男なのですが、それも妙に愛嬌があって良いです。 ドラマ?になったようですが、映像映えするようなシーンも多々あって、非常に実写向きな作品だとも思いました。 ぜひ一気ヨミ推奨です。
読んで思ったことは「あれ?作者女性の方なんじゃ…?」でした。
主人公は自殺を図るおっさんなのですがとても共感できる…
自分も死ぬくらいなら死ぬ前に蟹がくいてぇ!!
影がある人妻も何も身の上話をしていないのにキャラが立ってるんです。
主人公も雪女のような人妻も、実は似てる人間な気がします。
まったく違うのに似てる人間が出会ってしまった!
似ているからこそ葛藤して惹かれ合う気がします。
男は多分死ぬ危機感を感じたら性欲が勝る生き物だと思います。死ぬ前にふらっと北海道行きたいわ…っていう心情はちょっと女性的ですね。