あらすじ雪枝の最後の願いを叶えるために、二人は宿を抜け出し、夜の海へと車を走らせる。彼女から明かされた旅の本当の目的は、旦那・雪淵一騎を日本一の小説家にするために、自身の命を犠牲にすることだった――! 命を断とうと、海へと歩み入っていく雪枝。北は後を追うが波にのまれ、彼女を救えぬまま、意識を手放してしまう‥‥。
非常に読みやすい作品でした。 というのは、 ・設定が複雑ではない ・けれど謎があって次が気になる展開 ・わかりやすくエロい の3点があって、飽きることなくスイスイ読めた。 内容は、冤罪で自暴自棄になった主人公が、ふとテレビに映った蟹に思いを馳せ、蟹を食べてから死のうと決意。 とあるセレブな人妻を襲い、なぜかその人妻も蟹を食べることに同調し、北海道まで一緒にいくことになる・・・という流れ。 この人妻の真意が物語のキーになっており、蟹を食べること、また本作のタイトルについても徐々に明らかになっていきます。 この謎多き人妻の美女に、引き込まれます。 主人公はダメ男なのですが、それも妙に愛嬌があって良いです。 ドラマ?になったようですが、映像映えするようなシーンも多々あって、非常に実写向きな作品だとも思いました。 ぜひ一気ヨミ推奨です。