今週はだまるさんが転んだ。
導入の「明日のジョー」を読んだことと、だるまさんが転んだが結びついて、夜の『遊び』になったのは面白い。ちょうど子供の連想から生じたものという感じがする。最後のオチまでの流れは見事の一言
ずっと残って欲しい作品
最初は、昼に遊んだ方法で夜に人を「壊す」不思議なホラーファンタジーかと思っていたが、やがて登場人物がそれぞれに色んな事情を抱えていることや、1970年代の日本(大阪)の、今では漂白されてなかったことにされつつある歴史が混ぜ合わされていることに気付く。 まだまだキャラクターや世界観には広がりを感じるし、作者としても描ききれなかった部分はありそうだが、これはこれで完成していると思った。 当時の子供の遊びや歴史的な出来事など、よく調べていると思うし、名作をサンプリングしつつも安易に「昔は良かった」と言わせない寂しさがとても好み。