あらすじ昼、少女は遊びを覚え、夜、少女は遊びで人を壊す――。『鬼死ね』『マザリアン』の著者が、1973年の大阪を舞台に放つ兇悪ビルドゥングス・ロマン、待望の第2巻! 作中に出てくる「昭和の遊び」の解説を描き下ろしで多数収録!!
最初は、昼に遊んだ方法で夜に人を「壊す」不思議なホラーファンタジーかと思っていたが、やがて登場人物がそれぞれに色んな事情を抱えていることや、1970年代の日本(大阪)の、今では漂白されてなかったことにされつつある歴史が混ぜ合わされていることに気付く。 まだまだキャラクターや世界観には広がりを感じるし、作者としても描ききれなかった部分はありそうだが、これはこれで完成していると思った。 当時の子供の遊びや歴史的な出来事など、よく調べていると思うし、名作をサンプリングしつつも安易に「昔は良かった」と言わせない寂しさがとても好み。