完結したんで読んだ
作中の細かい点をあんまり意識せずに一気に読んでしまったので自分の中で消化不良の感じはある。 作者の作品は「真夜中のパラノイアスター」「アバンギャルド夢子」や「スイートプールサイド」「デビルエクスタシー」などの初期作と「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」と「血の轍」ぐらいしか読んでいない。「血の轍」を読んだ時に随分画風が変わったなという印象だったが「ハピネス」などで徐々に変わっていくのがわかったので他のも読んでみようと思う
謎の少女に襲われ、決断を迫られたあの夜──。幸せでも、不幸でもなかった僕のありきたりな日常は、跡形もなく壊れてしまった…。首筋に残った“傷”。何かを求めて、止まない“渇き”。冴えない高校生だった、岡崎を待ち受ける運命とは…!?
ストーリーで語ると吸血鬼ものなのですが登場人物の顔の表現をみるともう人間の愛憎模様だな、と。途中鉛筆とかマジックで書き込まれたシーンが出てくるのですが主人公が狂ってる時はそれを表現するために紙いっぱい使う、それがすごい! 空がゴッホの空みたいになったりキャラがエゴンシーレみたいになったり絵画の領域では?ってとこまで行ってる気がします。読んでてすごいなと感嘆してしまうページ多々あり…