趣味にロードバイクはいかが?
『のりりん』という、なんともかわいらしい響きのあるタイトルですが、 ロードバイクの魅力をいろんな角度から描いた自転車漫画です。 ロードバイクと聞くと、本格的なレースに出て勝負するような激しいスポーツ漫画をイメージしますが、この作品は趣味寄りの漫画。 自転車嫌いの青年が、ロードバイクに初めて触れて、次第にその魅力にハマってゆくところから丁寧に描かれています。 初めて乗ったときのワクワク感、自転車と一体となったかのような高揚感…。 乗るとわかりますが、今まで見えていた世界がガラッと変わる感覚のある乗り物ですね。 未経験者の方でも、ついつい「ちょっとロードバイク買ってみようかな・・・?」と思ってしまうはず。 経験者であれば、初めてロードバイク買ったときのことを思い出し、倉庫にしまい込んだロードを引っ張り出して、また乗りたくなります。 また、作中の至るところに、ロードバイクの説明がちりばめられており、自転車選びやメンテナンスの仕方、運転テクニックからマナーまで学べるので、初心者にとって簡単な実用書として役に立つはずです。
輪のオヤジさんの
「自転車ってのは移動手段としては一番軽んじられてるから
(中略)
でも実際ちょっといい自転車に乗ってみると
それが(注・まちがいだと)わかる。
そこには積極的に移動手段として選ぶ理由がある。」
ってのもいい言葉だと思った。
それと
「私にナルシストで汗臭くてはっきりしなくて
ガキっぽくてマゾでサドで妄信的で強引な
自転車の乗り方を教えてください」
には笑った。
根に持ってたのかよ、とか、否定はしないのかよ、と。