あらすじ苦しいけど、たのしっ……楽しくなんかねえぞ!!自転車嫌い男・丸子一典(まりこ・かずのり)の、こんなハズじゃなかった自転車青春物語!――自転車嫌いなのに自転車レースをする羽目になった丸子一典(28歳・彼女なし)は、織田輪(おだ・りん/女子高生ロードレーサー)とその母から地獄(?)の特訓を受け、準備万端で勝負の朝を迎える。しかし、付け焼き刃が通じるほどロードの世界は甘くないことを知り……。
『のりりん』という、なんともかわいらしい響きのあるタイトルですが、 ロードバイクの魅力をいろんな角度から描いた自転車漫画です。 ロードバイクと聞くと、本格的なレースに出て勝負するような激しいスポーツ漫画をイメージしますが、この作品は趣味寄りの漫画。 自転車嫌いの青年が、ロードバイクに初めて触れて、次第にその魅力にハマってゆくところから丁寧に描かれています。 初めて乗ったときのワクワク感、自転車と一体となったかのような高揚感…。 乗るとわかりますが、今まで見えていた世界がガラッと変わる感覚のある乗り物ですね。 未経験者の方でも、ついつい「ちょっとロードバイク買ってみようかな・・・?」と思ってしまうはず。 経験者であれば、初めてロードバイク買ったときのことを思い出し、倉庫にしまい込んだロードを引っ張り出して、また乗りたくなります。 また、作中の至るところに、ロードバイクの説明がちりばめられており、自転車選びやメンテナンスの仕方、運転テクニックからマナーまで学べるので、初心者にとって簡単な実用書として役に立つはずです。