sinkで出来ていたことが出来ていない
漫画家としての作者の実力はここで記述するまでも無い程に圧倒的なのは周知の事実である。しかし、この作品においては、その実力を発揮しきれていない。サスペンスにも関わらずコマ割りが細かくテンポ良く進むため、サスペンスが必要な箇所でなんてこと無い日常の様に進んでいってしまう。ましてや大ゴマにする必要の無い箇所で大ゴマにしてしまっている。絵の造形も不気味な雰囲気が失われギャグのキャラ造形になっている為、ここでもサスペンスが失われる。sinkで出来ていたことが何故出来ていないのだろうか?
元極道で刺青だらけの対戦相手に勝った廻君。
潔くクリーンに勝利をたたえる相手に
廻「実はいい人かも?」
セコンド「それ幻想だから。格闘技マジックだから。」
って、そこは「そうだね、いいひとかもね。」で
流して良いんじゃないか(笑)。