開始から20年の時を越えて、「人生の書」となった
第12集巻末のインタビューを読んで涙が止まらなくなった。 信念と哲学をぶつけた集大成である「ロベルタ復讐編」が賛否両論を生んだことを切欠に、うつ病による長期休載へ。その間も「サボり癖」などの憶測による中傷が跡を絶たず、そんな中での10巻以降の再開はいわば“奇跡の復活”にほかならない。 そんな作者の言葉で特に印象的だったのが、 「『ブラックラグーン』自体が若さゆえの産物というか、 (中略) 歳を取ると、世の中のことがだいたい許せるようになっちゃう」 苛烈で虚ろなレヴィと、真面目で歪なロックのたどる結末を、そんな彼らを追い越して“大人になってしまった”広江先生がどう料理するのか、楽しみで仕方がない。
レヴィのステージ衣装かっこ可愛い。 「跳ねっ返りの子鹿どもを躾けるためにやってきた蠱惑のドミナ、真紅の皮革に身を包みエナメルの輝きに抱擁されし東洋の黒真珠」って煽り文句秀逸。そんな趣味ないけどレヴィならスレイヴ役なりてぇ