あらすじロックに蔑みの言葉を残し、ロアナプラを去ったガルシアたち。彼らの残した言葉にロックは己の立ち位置さえも揺らぎ始めていた。そんな折、偽札事件のジェーンがロアナプラへ帰還する。彼女のハッカーグループへ入団を希望する馮亦菲(フォン・イッファイ)という中国人女性をテストするためだ。だがジェーンは、馮の“本当の目的”をとっくに見抜き罠を仕掛けていた…。
第12集巻末のインタビューを読んで涙が止まらなくなった。 信念と哲学をぶつけた集大成である「ロベルタ復讐編」が賛否両論を生んだことを切欠に、うつ病による長期休載へ。その間も「サボり癖」などの憶測による中傷が跡を絶たず、そんな中での10巻以降の再開はいわば“奇跡の復活”にほかならない。 そんな作者の言葉で特に印象的だったのが、 「『ブラックラグーン』自体が若さゆえの産物というか、 (中略) 歳を取ると、世の中のことがだいたい許せるようになっちゃう」 苛烈で虚ろなレヴィと、真面目で歪なロックのたどる結末を、そんな彼らを追い越して“大人になってしまった”広江先生がどう料理するのか、楽しみで仕方がない。