あらすじフォン編クライマックス! 最新11集登場! フォンは中国人民解放軍のスパイ。だがジェーンのせいで解放軍の情報をまんまと盗まれ、祖国からも裏切り者の烙印を捺されてしまう。それを知ったロックは日本を捨てたかつての自分を重ねる。ロベルタの件以来、くすぶるロックを見かねたレヴィはフォンのサバイバルに手を貸すよう仕向ける。フォンを狙う殺し屋グループに追われる中、ロックは一計を案じるが――
第12集巻末のインタビューを読んで涙が止まらなくなった。 信念と哲学をぶつけた集大成である「ロベルタ復讐編」が賛否両論を生んだことを切欠に、うつ病による長期休載へ。その間も「サボり癖」などの憶測による中傷が跡を絶たず、そんな中での10巻以降の再開はいわば“奇跡の復活”にほかならない。 そんな作者の言葉で特に印象的だったのが、 「『ブラックラグーン』自体が若さゆえの産物というか、 (中略) 歳を取ると、世の中のことがだいたい許せるようになっちゃう」 苛烈で虚ろなレヴィと、真面目で歪なロックのたどる結末を、そんな彼らを追い越して“大人になってしまった”広江先生がどう料理するのか、楽しみで仕方がない。