こんなことってあるんだなぁ!
Amazonレビューなんかを見てみるとみんな褒めてるけど、正直自分はあまりピンとくるものがなかった。もしかして原作を読んでからの方が面白いのかな?でもゲバラシリーズって聞いたことないぞ…と思って調べてみたら、青森のタウン誌で開催されている「ゆきのまち幻想文学賞」の審査員を萩尾望都先生がされていて、その受賞作「菱川さんと猫」を萩尾先生が気に入り漫画化したらしい。えーっ!!なんてドラマチックなきっかけ!!こんなことってあるんだ?!現金なものでそれを踏まえて読んでみるとすごく面白いような気がしてきました。
主人公の白湯子が会社に行ったら菱川さんの席に成人男性大の猫が座ってたっていうところから始まっていくんですが、この猫が菱川さんに化けていた化け猫のゲバラです。
白湯子だけがゲバラの変身を見破れるらしく、他の人は普通に菱川さんとして見えているんだけど猫アレルギーの人がくしゃみが止まらなくなっていたりして、そこらへんは猫を隠せないみたい。
どの話も人間社会に隠れ住んでいる妖怪たちとの交流?が描かれていて、妖怪の純粋さとかに気づかされることがある、みたいな話。特に1話目のゲバラとの話がそういう感じだった。
3話構成で、1話目と3話目がほっこり、2話目がちょっと悲しいけど一番好き。