多分だが作者としては
「氷室は営業部長。
 薬害被害者からしてみたら
 憎い藤谷の製品を売りまくった男。
 そ殺してやりたいと思われて当然。」
という気持ちは読者も当然に
共感しているだろうと思っているのではないか。
だが自分としては、
そう思う被害者がいてもおかしくはないが、
被害者の誰もが強くそう思とも思えない、
人事の長谷川が薬害の真相をしらなかったのだから、
営業の氷室だって知らなっくてもおかしくないし。
だから納得のいく氷室殺しの理由としては
「こいつは薬害被害者対策の重役会議で
 売り上げが落ちるのはマズイから
 薬害の事実は徹底的に隠蔽しろ、と
 主張しやがったのよ。」
とかの、氷室のワルぶりをダメ押しする
材料がもうひとつくらいあったほうが
良かったんじゃないかな、とは思う。

飯塚は嫌われキャラとして殺される役回りでいいと思うが、
氷室は安斎と共に長谷川の報復の対象に挙がったんだから、
薬害隠蔽の悪として殺されるべきだったと思うのね。

何度も書かれているが、薬害疑惑の描き方が悪すぎる。
氷室には、隠蔽の真相に関与した様子すら見られなかった。
「藤谷=薬害隠蔽の極悪」と読者が認識するように
話を進めなければならないのに、それが全くできていない。
長谷川と林に感情移入できないのも、そのせいだよね。

「藤谷=薬害隠蔽の極悪」と読者が認識するように
話を進めなければならないのに、それが全くできていない。

その通りだと思います。
今のところ、前社長が酔っ払って言ったことしか、
長谷川主導の大量殺人の引き金がないわけで、
「あれ、冗談だったんだけど」と、
なったら長谷川がただのバカでしかなくなってしまうわけで。
物語としては、冗談ではなくて真実で本音だろうし、
そういうことを軽々しく口にする前社長に対して、
さあ、読者の皆さん、一緒になって
藤谷製薬はなんて悪いやつだって怒りましょう、って
ことかもしれないが、
読者はほとんど着いてこれていないと思う。

ったって
ことになるのだろうけれど、

モンキーピークについて語ろうにコメントする
19番目のカルテ 徳重晃の問診

読んで見つめ直そう

19番目のカルテ 徳重晃の問診
野愛
野愛
体調が悪くなると医療漫画が読みたくなることないですか? とは言え重たいともっと具合悪くなるので、できれば前向きだといい。さらに言うと1話完結で読みたい分だけ読めるといい。 というわけで19番目のカルテがぴったりなんです。 どこかが痛い辛いときってもちろん治したいのは当たり前だけど、まずは安心したい気持ちが強い気がします。 原因がよくわからず「ストレスですね」とか「体質ですかね」とか言われると、どうしていいか途方に暮れてしまいます。病気じゃないのに仕事や学校休めないし……。 その一方でなんとなく「ストレスかなあ」「疲れかなあ」と不調をやり過ごしてしまうこともあります。病院行くの怖いし……。 という気持ちが自分にはあるので、この作品に出てくる患者さんたちも相当悩んで苦しんで怯えて病院にたどり着いたんだろうなあ、そういう人たちに寄り添う徳重先生、滝野先生は本当に素晴らしいなあとしみじみ思います。 そしてもうひとつ、自分のことを正しく大事にしないとなあとも思います。これくらい大丈夫と思わずに、休むときは休んで健康診断も受けて病院ちゃんと行こうと誓いました。
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