なわけあるか!

ただ林は角が立つのを嫌うタチだから
内心では温泉温泉と気持ちが荒れ狂って
いたんだろうがあまり強く主張出来なかった
その後の林の表情の変化がそれを顕著に示している

そしてこれまでのながれからすると
長谷川は温泉を独り占めしたいんだよ

長谷川にとって安斎や氷室や林などが
自分のこだわりの温泉にいこうなど
10年早いと思っている

だから御見舞いの回想から安斎ぃぃー
などと言ってナイフで襲撃をはじめた

長谷川にとって本当は御見舞いの
後に直行した温泉がなにより大事なんだよ

安斎を襲撃したのは温泉を巡り
氷室や林に対する牽制の意味もある

早乙女や佐藤はこの中ではまともな人たち
他と違い温泉優先という風に温泉にこだわらず
まず毒を何とかしてからの温泉という構えでいる
温泉にさえいけば水は豊富で食べ物も食べられるし
ゆっくり横になれる暖かい布団すらあるから
解毒後まず間違いなく温泉直行狙いだろうが

モンキーピークについて語ろうにコメントする
モリのアサガオ

死刑を執行する刑務官

モリのアサガオ
かしこ
かしこ

死刑という重いテーマと真正面から向き合った作品です。父親のコネで刑務官になり死刑囚と接することになった実直な主人公の及川。凶悪殺人犯のことが怖いと感じるのは彼らのことを理解しようとしないからだ…という考えに至ってからは、積極的に彼らと関わり更生の道を一緒に模索するようになります。しかし心を入れ替えて自らの罪と向き合ってもすでに決まっている死刑からは逃れることは出来ません。いくら凶悪殺人犯とはいえ国が人を殺してしまう、命を持って罪を償うという死刑制度は本当に正しいのか、主人公は疑問に思うようになります。 登場する死刑囚たちの中でも渡瀬という男と主人公の物語を主軸に描かれていますが、個人的には食堂を経営していた家族を惨殺してしまった星山がメインの回が一番心に残りました。主人公が人形を手作りして家族というものを思い起こさせて自分の罪を認識させることに成功する訳ですが、改心してすぐに死刑が執行される展開にはなんとも言えなくなりました。そういう流れを組みながら親友と言えるまで深い仲になった渡瀬からの「死にたくない」という望みを主人公が却下したのには驚きです。最終的には疑問を持っていた死刑制度についても、死と向き合うことが自らの罪を反省するきっかけに繋がるんじゃないかという考えになっていました。 しかしモリのアサガオ2で、渡瀬の死に携わってから主人公が精神を病んだことが描かれていて、やはりこの問題は深い森の中にあるのだなと思いました。

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