スイス独立の物語
ものすごく暗くて救いが無い物語なんですけど結末が気になって読み続けてしまう。積み上げられた小さな力がどこで解き放たれるのかじりじりとさせられてくる。 人の命が簡単に消費される恐ろしさも麻痺してくるくらいに人がどんどんと死んでゆきます。
14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント―――『狼の口』と。圧倒的な作画によって再現される中世人の生活様式や、鎧甲冑、鎖帷子、武器、兵器の数々……。そして、圧政者に立ち向かう市井の人々の身を賭したドラマをダイナミックに描き上げる作劇!
たしかに7巻のメインキャラ、こいつだれだっけ?と思いながら読み始めましたw
『鎧光赫赫』は短編集だから後味わるい話でもすぐ終わるし、わりと気楽に読めましたね。
『狼の口』は基本的に負け戦で死にまくるし、主人公チームが惨殺されて蹂躙される流れのまま何巻もつづくから、次第に主人公チームに対しては「たのむからこいつは楽に死なせてくれ…こんなにがんばったんだから…」と思いながら読むようになってきた。