――自分の居場所がなくて家出したボク達は港を探してさまよっている船のよう――。いつのまにか寄り添い、旅をするようになった個性の全く違う4人の仲間、グレアム、アンジー、マックス、サーニン。親に見捨てられた子供達の早すぎる孤独は、彼らをこの世のはみだしっ子にしていた。傷ついた過去を癒してくれる誰かがきっとどこかにいるはず!愛を探すそれぞれの心が今、血の絆を超え固く結ばれる…。他界した不世出の作家、三原順の最高傑作!
信州の旧家の息女・御城紫信(おしろ・しのぶ)は、六つの時に親許を離れ、遠縁の中学教師・幸田正吾の家で暮らす中学二年生。そんな紫信のクラスへ転校してきたのは、気弱な幼なじみ・奥才蔵(おく・さいぞう)。彼は紫信を守るために来た忍者だと言うのだが…!?
ここは、江戸開府405年後の江戸時代――。大身旗本にして江戸町奉行の貴晄は、父の今際の言葉からもう一人の弟妹の存在を知る。腹心・正成を使いに出し、出会った子供・そうびは幼少の貴晄そっくり!!正成の誘いで江戸へやってきたそうびは一体どうなる!? (このコミックスには「【プチララ】ちょっと江戸まで story01~05」の内容を収録しています。)
高校生の咲十子(さとこ)は、母と二人で慎ましく暮らす優しくてちょっとドジな女の子。ところがある日、母が連帯保証人になっていた会社が倒産!一億円もの借金を肩代わりしてくれた救世主・和久寺風茉(わくでらふうま)は、親同士が勝手に決めた咲十子の許婚で…!?
「メディア良化法」により、本が狩られる時代。その検閲に対抗すべく、図書館は本を守る防衛隊として「図書隊」を有している。笠原郁は、昔助けてくれた(顔は憶えていない)図書隊員に憧れ入隊。が、待ち受けていたのは「憧れの王子様」ではなく「鬼教官」堂上篤による訓練の数々…!?
小物作りが趣味の高校生・あげは。でも腕前はプロ級☆大好きな姉の突然の「妊娠&結婚」宣言に納得出来ず、ケンカ状態に。気持ちを整理しかねて寄り道していたところ、お手製のバッグを持つあげはに近づいてくる謎の美人(?)が…!?
宇佐見一子は十五歳の家出少女。行く当てもなく河原で佇む一子の前に、お面を被った少年・古白が現れた!驚き気絶した一子が次に目覚めた場所は、古白を始め、超個性的な人間たちが共同生活している館で!?突然!同居ラブコメディ☆
時は未来、人類の出生率低下対策のために生まれた動物乗組員達!?彼らを乗せて、宇宙狭しと飛び廻るブレーメンII号の艦長は、キラ・ナルセ。だが、その航路には様々なトラブルが待っている…!?
身寄りのない中村詩春(16歳)の、将来の夢は保育士さん!夢を叶えるため保育園でアルバイト三昧だが、訳あって双子のベビーシッターをすることに。バイト先は爽やかが売りのTVアナウンサー・松永政ニの家だが…!?
蓮は両親の不思議な能力に囲まれて育った7歳。でも学校でそのことを話しても嘘つき呼ばわりされるばかりで…!?輪と亜梨子の息子・蓮の冒険を描く『ぼく地球(タマ)』次世代ストーリー、第1弾!!
片思いの入谷くんが「彼女のふりをしてくれる人=うそカノ」を探していると知り、すばるは思わず立候補!!いつかほんとの彼女になりたい…」一緒の下校、初デート、毎日ドキドキばかりだけれど、入谷くんがうそカノ探していた理由を知って…?「大好き」はほんと、「彼女」はうそ。すばるの恋のゆくえは……!?
零(れい)の通う幼稚園の先生に片想い中の万葉(かずは)。しかし、万葉を好きだという杉本が現れて、恋心は乱されっぱなし!?恋のステップアップ・ストーリー。
名門・黒主(クロス)学園の美形エリート集団・夜間部(ナイト・クラス)。実は彼らの正体は――「吸血鬼(ヴァンパイア)」!!普通科(デイ・クラス)の優姫(ゆうき)と零(ゼロ)は、その秘密を守る学園守護係(ガーディアン)。吸血鬼を激しく憎む零の過去に隠された真実とは!?
自己表現の下手な夜一は、愛情表現が苦手という不思議な少女と出逢う。二人は、交流のなかで気持ちを伝える方法を学んでいくが…。
毎週金曜深夜に学校へ向かう少女。昼間は優等生の彼女の秘められた行為…。思春期の少年少女の微妙な心情が、バランスを失った時…!?独特の語り口と鋭角的な視線が光る、珠玉の作品集。
「ソコツネ・ポルカ」の愛らしいキャラクター・シシくんやお馴染みの土地神様&物怪たちが四季折々に繰り広げる騒がしくも温かい大騒動の日々。読めばどこか懐かしく、優しい心になる短編集
独自のテーマと感性で少女まんが界に大きなインパクトを与えた、三原順の前期傑作集。強烈な個性で三原順を印象付けた「遥かなる祈り」「ラストショー」ほか別冊マーガレット時代の秀作、「祈りの鐘がひびくとも」「涙のクラウン」ほか、花とゆめ時代初期の傑作、そして'70年代後半の、代表作「はみだしっ子」の絶頂期に並行して描かれた「イン・ア・ボックスイン・ア・ボトル」「君の好きな帰り道」まで、今もファンの胸に焼き付く珠玉よみきり12編を収録。
2つで1組の提灯(ちょうちん)を分けたら、夢の出来事が現実に…。精神分析学の創始者フロイトの魂が、日本の小田原に甦った!?川原教授の哲学ワンダーランド!
大ヒット作品「みかん・絵日記」の読切作品集が全2巻で登場☆コミックス未収録作品を文庫にたっぷり初収録!泣いたり、笑ったり、みかんと一緒の愛いっぱいの日常を楽しもう☆
時は平安。生涯独身と心に決めていた大納言家の瑠璃(るり)姫は、ひょんなことから高彬(たかあきら)と婚約とまではよかったが、事件につぐ事件で…!?ぶっとび平安ラブ・コメディ。
A組に、4人目の小林クン・大和(やまと)が登場!天真爛漫な大和に、みんなはもうゾッコン!?とってもキュートなショタコン・コメディ!
塩崎家の三女カナの頭の中は、いつもお菓子のことばかり。ある日、素晴らしいフランス菓子を作る青年に出会い…!?甘くておいしい感動の物語!
2020年3月に、三原順没後25周年として、漫画家として残したイラスト全てを収録した、『三原順 ALL Color Works』が発売されました。 私1人では三原先生を語れないのですが、これを機に、よりたくさんの人に三原先生の作品を知ってほしいので、満を持して口コミを投稿します! 少女漫画を大きく変え、またそれからの少女漫画の礎を築き上げた「花の24年組」には、よく萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子の3名の巨匠が挙げられます。 ここに4人目をあげるのであれば、私は間違いなく三原順をあげたいです。 三原先生は、1973年に別マでデビューした後、活動の場を白泉社に移し、花とゆめにて1975〜1981年にかけて、初の連載作『はみだしっ子』を描きます。 花とゆめの当時の誌面を見る限り、美内先生のガラスの仮面と並んで、読者の支持を得ていた作品のように思えます。 デビュー作から、三原先生の作品は萩尾、竹宮、大島先生とは全く異なった角度から、少年または少女の内面を描きました。 前述した3名の先生が、少女の目を通して見た世界や夢を漫画に落とし込んだのであれば、 三原先生は少年・少女が普遍的に持っている内面を具現化させました。 それはとても素直で、無邪気で、可愛らしく、 一方で、時に「ここまで彼らの弱く惨めな内面を晒すのか」と衝撃を受けるほどです。 『はみだしっ子』は、三原先生の作風を確立させた作品であり、本作で取り上げられているテーマは、以降の作品でも共通して語られています。 「愛ってなんだろうね、どこにあるんだろうね。ザマアミロ!」 社会からはみ出し者になってしまった4人の旅の行く末を、是非多くの人に見届けてもらいたいです。 三原先生は、1995年3月に、惜しくも連載中に亡くなられましたが、この後25年の間に、数々のイベントが行われています。 短編を含む全ての作品の書籍化、2015年「三原順復活祭」の展覧会、2018〜2020年の3年連続で原画展の開催、原画の整理及び保護活動etc…。 また、後期代表作『Sons』の舞台化にならび、『はみだしっ子』は近年2度に渡って舞台化されました。 これらの活動のほとんどは、当時の読者やファンによる企画・支援であり、そして成功を収めていると伺っています。 亡くなられてから25年もの時間が経ち、ここまで多くの支持を得て、数々のイベントを成功に収めてきた少女漫画がを、私は他に知りません。 先日発売された『ALL Color Works』も、数々のイベントの成功があったからこそ、発売されたものなのでしょう。 時を超えて読者を惹きつけ続ける少女漫画の名作を、是非読んでもらいたいです。