「渡辺さらさ、オスカル様になります!」大正時代に創設され、未婚の女性だけで構成された『紅華歌劇団』。その音楽学校に入学した少女たちの青春が、幕を開ける──! 予科生の授業が講義ばかりで辟易としているさらさ達は、実習をしたいと講師に申し出て…? さらさの音楽学校の合格発表&入学当初からの物語を知りたい方は、前日譚となる「かげきしょうじょ!! シーズンゼロ」上・下巻をお読みください。
港町、横浜の裏通りにある小さな中華料理店で住み込みで働く母親と暮らす、13歳の少女、北島マヤ。美少女でもなく成績も普通の平凡なマヤの眼の奥には、激しく燃えるような炎がくすぶっていた。映画やテレビのドラマに夢中になってしまうマヤは、今日も出前の途中で映画を覗き見し怒られる。そんなマヤを見た謎の女性から、あなたのような千の仮面を持つ少女を探していたと…。■巻末に、eBookサイン会限定描き下ろしイラストを収録!
100年を超える伝統を持つ「紅華歌劇団」―。その人材を育成する音楽学校に入学したばかりの渡辺さらさは、憧れの「オスカル様」になれるのでしょうか!? 「メロディ」で大好評連載中の華麗なる歌劇音楽学校ライフ幻の前日譚、スタート!(こちらは集英社版「かげきしょうじょ!」1巻を再編集した電子書籍です。)
仁科祐紀はアメリカ育ち。日本の高校に入るために単身帰国し、伯父の家に住む。ダンスの大好きな祐紀は、全寮制の「宮苑音楽学校」へ進学する。ところが、祐紀にとって、宮苑のレッスンはあまりにも厳しいもので…!?
「この歌劇団に…男がいる」それは馬鹿げた噂のはずだった。なのに… 女の園で渦巻く無垢なる悪意は、少女達を狂気へと走らせ―― 新人のアキラの夢は、憧れのトップスター:輝音のような男役になること。しかし、歌劇学校に広がる「男がいる」という噂…。こんなの信じる方がどうかしてる… そう思ってたのに…。様々な思惑を持つ生徒達の口を通るたび、それは真実かのように力を帯び始め… ついに…。輝音を襲う、謎のマスク集団の影… そして集団ヒステリーを起こした生徒達が始めた「男狩り」…やがてその矛先は男役のアキラにも向かい…
宝塚が大好きな友達、華鈴に連れられて一緒に宝塚を受ける事になった仄。最初は乗り気ではなかったのだけど―… まだ籍を外したわけでもないのに、新しい家族と楽しそうにしているお父さん。アテツケのようにずるずると離婚届を出さず、娘に当たり散らすお母さん。こんな2人の世話にはなりたくない。幸い、宝塚には寮がある。仄は家を出る為に本気で宝塚を目指す事に! しかし、宝塚は仄が考えている程に甘い世界では無かった…
現実もこうであってほしい。読み返すたびに強く思います。 ライバルを蹴落とすためにトゥシューズに画鋲を入れるような世界ではなく、仲間達と切磋琢磨して高め合う世界が真実であってほしい。 ちょっと意地悪だったり厳しい先輩は出てくるけれど、かげきしょうじょ!!の世界はみんなキラキラしていて清く正しく美しくあろうとする姿がとにかく眩しい。 蹴落とすとか出し抜くのではなく、誰よりも強く輝けばよいのだという「強者の理論」が気持ちいい。 歌もダンスもビジュアルも秀でた完璧な人間が、同じようにもしくはそれ以上に完璧な人間の中に放り込まれて、容姿や技術さらに心の中までも美しくなっていく という現象が本当に好きなので(宝塚はわからないけど老舗王道アイドルを見ていて思う)そこを描いているかげきしょうじょ!!は本当に素晴らしい!! これがショービジネスを志す若者の真実だと信じて、さらさと愛ちゃんがスターになる日を信じて追いかけたいと思います。