どりーむらばーず
あらすじ
「夢」―それは無意識の世界にある潜在思考の扉。夢は、あなたに何かを訴えようとしている。そんな夢に悩まされる人たちを救うのが“夢治療”。90分:1万円、出張専門、各種コースあり。一見すると風俗のようだが、これがれっきとした診療機関。美人のすみれが、夢の中に入って心の傷を診察・治療してくれるのだ。そして、あんなことまでも!?
ぶるじょわでか
あらすじ
日本最大の財閥、鹿鳴館家。その家主、鹿鳴館公の余命はあとわずか。4人の孫たちの相続権争いが始まった!鹿鳴館公を継ぐ者の条件はただ一つ、「一年間もっとも民のためにつくした者」であること。4人の中で鹿鳴館公より最も寵愛を受ける武者小路陽介は、かくしてブルジョワ刑事として民につくすことにするのだが…。勤務初日から、いきなり大騒動を巻き起こすのだった!
みすてりおん
あらすじ
物語の幕開けは、1879年のシドニー。船乗りのレオンの前に、突如ヴォルフと名乗る男が現れた。初対面のはずなのに、ヴォルフはレオンに対して妙になれなれしい態度でこう語った、「私は人を探して旅をしてるんだ、世界中。気が遠くなるほど長い年月、探し続けているんだ―…」。さらに、乗組員全員が死亡していた謎の漂流船唯一の生き残りの美少女ラピスと出会い、自らの存在に疑問を抱き始めたレオン。疑ったこともなかった自分の記憶。しかしその記憶はすべて作り変えられたものだった!!真の覚醒の時が彼に訪れる……!?
あかいおおかみ
あらすじ
司法機関の奥に、直接刑を執行する機関がある。暗殺―― それがファッションデザイナー・宮 桜子(偽名)に与えられた任務だった。中学2年の時に母が死刑判決を受け、彼女の人生は狂いだす。凄まじい少女期を一人で生き抜き、彼女は過去を捨てて「宮 桜子」となった。だが、そんな彼女を再び後ろ暗い世界に引き戻したのは、「法」の側の人間だった。母の命と自らの過去を人質に取られた彼女は、女の体と羅漢拳を武器に、法の暗殺者としての道を歩み始めた…!
あかずきんはおおかみおとこのゆめをみる
あらすじ
気の進まぬお見合いに行く途中でナンパされちゃった梨花。あわれ箱入り娘の赤ずきんちゃんは、狼のエジキになってしまうの…!?表題作のほか、読みごたえタップリの4編を収録。
がーどうーまん
あらすじ
見かけはキュートでも依頼人は命を賭けて守りぬく! 片桐瞳子、彼女の職業はボディガード!! 華麗なハードボイルド・サスペンス3部作に、異色読み切り『君にお手上げ』を収録。
ばってんぼっくす
あらすじ
部屋が汚い女性が部屋の片づけをしたら押し入れの奥に見知らぬ箱があった。「宝箱 開けないで下さい」の文字。中を見たいと思いつつ1週間が経った頃運が良くなってきて…!?
やみのはてから
あらすじ
英国の名家に忍び寄る魔の手……。スイスへ留学していた令嬢、アデレイドの元に訃報が舞い込む。不運にも、姉のグレースが夜会の帰りに事故で亡くなった。急ぎ実家へと向かえば、そこにはかすかに陰謀の匂いがたちこめていた――。愛憎のサスペンス劇場が今、幕を開ける。
こわいくらいあたるから
あらすじ
放送部の美砂は先輩のユキに知り合いの声に似ていると言われ、当時のコンクールのテープを聞かされる。その声の持ち主は去年亡くなったユキの彼女のものだった。亡くなった彼女の死因はもう一人の先輩「礼子」がユキを奪ったと聞いた美砂はとある行動に出る……。
たすけて
あらすじ
祐花は焦っていた… このままでは彼を奪われてしまう。あの子の手首の傷は略奪愛の証… 私にだって手首くらい――。終わらない悪夢が始まる……。表題作『たすけて…』を含むサイコロジカル・ホラー4話収録。
さいこなやつら
あらすじ
ある日、精神科医・高坂のもとに川名郁実という少年がやってくる。花好きだったいとこの死後、極度の植物嫌いになってしまった郁実を、高坂はサディスティックな診療で追いつめていくが…。果たして郁実は植物嫌いを克服できるのか…!? 高坂の診療が冴えるサイコ・ミステリー!!
みらくるごーすとえんじぇる
あらすじ
由緒正しい大神霊家の三兄弟の末っ子はるひ。血筋のことにまったく興味のないはるひだったがそんな彼女を試すかのように周りで次々と怪事件が起こり始める―!!
こいしてふろーずん
あらすじ
幼い日、真実(まこと♂)は秋田の雪山で遭難しかけた事がある。吹雪の夢の中で、真実は「雪ん子」と出会っていた。時は流れ、真実が通う東京の中学に、秋田から転校生の深雪がやって来た。彼女が行く所、突然吹雪いたり、シチューが凍ったり、おかしな出来事が立て続け。しかし深雪は気にも留めず、「真実に会うために山から降りた」と、真実にストレートな愛をぶつける。すると、そんな深雪を追っかけて、秋田からとんでもないモノがやって来て…?
はくせんじょうのありあ
あらすじ
友人の万里男(まりお)に連れられて新体操部の見学に訪れた遊星(ゆうせい)は、鏡の中でクラシックバレエを踊る、赤いトウシューズの女の子の姿を見る。鏡にははっきり映っているのに、彼女の姿は鏡の中にしかいなかった。そして数日後、事件は起きる。例の鏡が割れて倒れ、一人の新体操部員が下敷きになり…。『真紅のアラベスク』。他に、著者自身の恐怖体験を綴った『少女は真夜中に歩く』など、ホラーだけどどこか切ない短編ばかりを集めてみました。
ぎんのれくいえむ
あらすじ
あやちゃんは自分の死に気付かず、毎晩彼の家に電話をかけ続けた。例え死んでしまっても、彼を想う気持ちは普通の女の子とちっとも変わらない。なんだかとても切なくて… こうして生まれたのが『銀のレクイエム』シリーズ。杉山祐子が哀しい女の子の幽霊の話を描けるのも、「幽霊は怖いもの」と言う固定概念を打ち砕いてくれた彼女のおかげ――。作者の知人の実体験を元に描かれた表題作など、哀感漂うオカルト短編シリーズ。