はなとほほ
あらすじ
稀代の新鋭が描く高校生男女とその家族のひと夏の物語。ガールミーツボーイを主軸に人々の過去と現在が交差する航跡のその先に「未来」への確かな手応えが心に残る全1巻。
びねつくうかん
あらすじ
多感な時期の女のコが同い年のオトコのコと急な事情で生活を共に…。蒼樹うめが満を持して放つ悩ましくも羨ましい物語、待望の第1巻!!! カラーイラストギャラリー&カバーほか描きおろし収録。
ほろよいせれなーで
あらすじ
名手による淡麗な描線から生まれる濃密な関係性を、日替わりで店を預かる小夜子と彼女の恋人の力也の視点で紡いだ連作集。二人の日常と様々な来客とを、夜の時間を軸に展開する物語として描きます。
そこにやまがあったとしても
あらすじ
同じ顔した双子なのに、モテ度に差がある兄と弟。非モテ系の側から描く涙と笑いの恋愛模様を歯切れのよいセリフ回しで描くくわタンの最新ラブコメディ全一巻。
くれっしぇんどですすめ
あらすじ
最後のセンター試験と、校内コーラス大会を控えた、高校3年生の理系クラスを舞台に片思いの連鎖を中心に恋愛模様の悲喜こもごもをリズミカルに爽やかに描きます。群集劇で綴るウニタ式恋愛コメディ♪
とうきょうのーべいかんしー
あらすじ
今、東京はじめ日本の大都市は空前のホテル不足。ビジネス戦士の彼は今日もまた理不尽な成り行きで一夜の宿の当てもなし。そんな彼に手を差し伸べるのは…。出張族の全てに送る四人の美女の「ベッドのおとぎ話」。
せんぱいがにんじゃだったけん
あらすじ
忍者スチャラカOLお色気健全ギャグまんが待望のコミックス化。石田君の美人上司・服部は憧れの忍者♪ 正体を知られた代償に石田考案の忍者装束を嫌々着用して追手と対決! 戦いの行方は如何に!?
めびうすはーとでぃあてぃあがいでん
あらすじ
「ディアティア」シリーズからスピンアウトしたもう一つの初恋物語。ガサツなようでどこか優しい少年に募る恋心を丹念に描きます。「ネヴァジスタ」ファンに大好評の「ディアフレンズ」も一挙収録!
てつどうしょうじょまんが
あらすじ
車内、駅前、駅構内、情景模型───…鉄道周辺のあれこれを舞台に展開する5本の作品を中心にwebにて発表した短編1本&描きおろし10Pを含めた作品集。カラーイラストもカバー他描きおろし多数。
あらすじ
「でーとこーで」「SCENT」「連想ゲーム」「範疇」「爆噛み」「キス練」「コレコレ」「重誤認」「くるこない」「サークルクラッシャーが来た!」「てきせい」「詮議」「終電逃し」「きょうよう」「クエスチョン オブ オナー」「きてもっときて」「無理かも」など表題作含め20本以上を収録!
いといけいさくひんしゅうないんすとーりーず
あらすじ
『花と頬』で注目の新鋭が放つ9本の読み切り作品で構成した初の作品集。「楽園」web増刊で発表した8本に同人誌で刊行された「ニュークスの子供たち」も収録。
せんぱいのかおもさんどまで
あらすじ
「許してください先輩♪」 一見、和やかな男女の会話が、読み進むにつれて抜き差しならぬ関係性を帯びてゆく。読めば読むほどもっともっと読みたくなる中毒性の高さが魅力の第3作品集。20本収録。
だれにもいえない
あらすじ
幼馴染みという、それ自体もうどうにも恥ずかしい関係──。「その記憶」から始まる恋を描いた表題作含め長短6本+描きおろし1本を収録。甘く気だるく切なく痛い恋愛物語の旗手の作品集。
せいしょくのいしぶみ
あらすじ
健全な肉体の少年のアタマの中は不健全。では少女はどうでしょう?中学校の図書室から宇宙規模で展開する「まんがサイエンス」「宇宙家族カールビンソン」の著者によるかなり異質なラブコメ?全一巻。
あらすじ
北国の寂れゆく観光地の老舗旅館の跡取り娘と音楽の才能を持ちつつも思いを絶って就職した彼女にとってかけがえのない先輩。二人の女の学生時代から社会人を経て星霜を重ねた思いの航跡を振り積む雪のように描いたガールズラブ長編。全1巻。
あんじゅう
あらすじ
女子ルームシェア二人暮らしを定点観測する「楽園」web増刊の人気連載がコミックスに♪先輩と後輩、二人の女子の魚焼き用グリルでピザを焼いたり、猫飼いたい欲を代替したり、買い物中の会話を楽しんだり。さあご一緒に。
やわはだ
あらすじ
代表作「ベルベット・キス」のハルミチヒロが「楽園」で発表した恋愛読み切りの第3作品集。仮初めの男女関係やガールズラブまで著者特有の美しい描線と繊細な描写が光る5作品+ショート3本収録。
あらすじ
その女は幽霊か魔女か。秘密基地のような幽霊屋敷に住む幽霊ではなく優麗な美女と少女との邂逅。謎多き美女と、彼女に引き寄せられてゆく少女の物語、待望の第1巻。
柴田ヨクサル先生が帯に書いた「切れば血の出る漫画。」の通り、全編通して丁寧な人物描写で、読後はぼんやりと彼らがこの世界に存在しているような気がしてくるくらいキャラに血が通った漫画。 知っている人は知っているくらいのミュージシャン「花と頬」を父親にもつ父子家庭の女子高生が学校で父の仕事のことを知る同級生の男子と知り合い、仲を深めていく夏。 他クラスだが同じ図書委員で私語禁止の図書室で密かにノートで会話を進めていく様子がとてもいい。 多くを語らない登場人物が多いのに、息遣いや体温まで伝わってきそうなくらい親しみを持ててしまう彼らのいる世界に読後はしばらく浸っていたい。 良質の邦画を見たときと似たような読後感なのは、場にある空気や時間の流れ、会話の運びのテンポの良さをうまくコマ運びで表現できているからなのかも。 登場人物たちのなにげない日常がなにげなく過ぎ、彼らの中で決定的に何かが変わったかといえばそうでもないし、でも確実に何かは変わっている。それでも彼らの日常は続くし心持ち前向きにハッピーな感じ。 そんな爽やかさと、少し時の流れの残酷さと、人の温かみと鼻がツンとするような切なさもちょっぴりある、ガールミーツボーイなひと夏の出来事。 読んでいて気持ちが良いのは、キャラクターが説明的すぎないところだ。 ハッキリ明言されてはないけどこれってそういうことか、という場面がいくつかある。 そういった、みなまで言わずに言外で想像させる程度の物言いがとても現実的でよく馴染む。 主人公が等身大の女子高生らしくとてもナイーブで不安定で、自分の立ち位置を見失いがちなところもとてもいいし、父親がそっけないようで優しいのが感じ良い。 不穏なことが過去にあったような雰囲気を匂わせつつしっかりとは登場させない。登場人物に刻まれている表情で何かあったことを語りだす。 全体的に本当にいい雰囲気だった。 分かりやすい売るための要素(大仰な喜怒哀楽や、波のある起承転結など)がないから載せられない、といくつかの出版社で言われてしまったようだけど、こういう作品を出してくれる会社が世の中にあるのは救いだ。 届きました。ありがとうございます。