終極エンゲージ

宇宙最強の女王を選ぶバトルロイヤルのゆくえ #完結応援

終極エンゲージ 三輪ヨシユキ 江藤俊司
ANAGUMA
ANAGUMA

全宇宙を統べる最強の王の妃にはある条件があります。それは女王決定戦で優勝した宇宙最強の女であること! 王子クリスは自身のクローン少女カルキを生み出し優勝を狙いますが、設定をミスったせいで自分の命が狙われることに。カルキから殺されず、決定戦までに未来の婚約者を最強の存在に鍛え上げることは出来るのか!?というのが物語の始まり。 「自分のクローンと結婚しようとする」っていうトリッキーな設定が人を選びそうですが、登場キャラクターの感情が「強くなること」を基準に動いていくのでみんなカッコイイ。どのキャラもクセ強めで、登場時点から何度も表情を変えて違う魅力を見せてくれるのが熱いです。最後まで読んだら全員好きになってるはず。 特にカルキちゃんは一見殺人マシーンかと思いきやクリスの何倍も人を思いやれる優しい子で、彼女の成長を見守るクリスとの距離感がいいです。 親子でもあり、分身でもあり、師弟でもあり、恋人でもあり、何より替えの効かない相棒でもあるという…唯一無二の絆が育まれていくのが素敵でした。 バトル・SF・ラブコメとさまざまな要素が5巻のあいだにギュッと詰まっていて読み応え抜群、王道の熱さがしっかり味わえます。設定で敬遠してる人こそ読んでみてほしい!

仁義なき異世界シノギ。《合本版》

スライムをタピオカにするという発想よ

仁義なき異世界シノギ。《合本版》 輔艮
六文銭
六文銭

一大ジャンルになった異世界転生もの。 メインは、ゲームの世界だったり、転生したら最強だったりしてますが、最近は異世界と現実を行き来できるようになったり、通販で道具を仕入れたりとか、その内容もどんどん先鋭化していきますが、本作もその一つだと思います。 ヤクザが異世界へ。ええ、ヤクザが異世界です。 しかも、そのヤクザが現実世界のシノギで「タピオカ屋」をやっているという点が、まず本作の面白ポイント。 ヤクザがクッキー焼いちゃうくらい面白い。 競合におされうまくシノギが稼げず、代償として指詰めになってしまいますが、そのエンコから何故か「鍵」が出てきて、それが異世界にいく道具となる。 ここが第2の面白ポイント。 異世界でもヤクザはヤクザ。得意の拳にものをいわせ、スライムを倒すのですが、ふいに口に入れたスライムの残骸が予想以上の美味。 独特の食感にひらめいヤクザは、シノギが不調だったタピオカの材料にしてしまうという流れ。 これが第3の面白ポイント。 もうヤクザという設定も、タピオカという流行り物も、異世界も、フルに使っているこの発想に脱帽です。 異世界ジャンルのなかでも、俺TUEEEだったり、国盗りだったり、ほのぼのだったりに飽きた方、この一風変わった異世界ものはいかがですか?

超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編-

君はもう異世界転生(エグゾドライブ)したか!?

超世界転生エグゾドライブ -激闘!異世界全日本大会編- 珪素 zunta
ANAGUMA
ANAGUMA

「キミだけの最強のチートスキルを組み合わせて、ライバルと異世界転生バトルだ!!」やった〜! 本作の世界線では異世界転生はいかに「俺TUEE」しながら対戦相手より先に異世界を救えるかを競うゲームと化しました。ゲーム開始時に「エントリィイイイイ!!」つって全速力でトラックに突っ込んでいく絵面が衝撃です。 ハーレム展開なりがちとか最弱魔法で圧倒しがちとか「異世界モノあるある」をどう組み合わせるかがそのままゲームの攻略法に繋がっているっていう設定が面白いです。 異世界もの読んでて「無理あるやろ」ってなることをゲームの仕様として説明されると納得しちゃうっていう味付けが絶妙。普通にこういうゲームやってみたいなって気持ちになります 個人的にはいかにも主人公って感じのタツヤじゃなくて、クールライバルっぽいシトの方が主人公なんだ!っていうのも驚きがありました。絶対「おまえはエグゾドライブを楽しんでねえのかよ!」って展開になると思ってたんですが、読み進めると意外性があっていいです。 異世界ものにハマってたり、逆にちょっと胃もたれしてる人はもちろんのこと、ホビーアニメファンは絶対にお気に召すハズ。絵もめちゃうまです。 ドライブリンカーとチートメモリが玩具で発売されるまで応援し続けたい!